2025.08.01
ノウハウ

“体験型イベントをやりたいけど何から考える?”企画づくりのはじめの一歩

目次

はじめに

「体験型イベントをやってみたいけど、何から考えればいいのかわからない」
「初めてイベント担当になったけど、企画の立て方がわからない」
そんなお悩みをよく伺います。

特に、商業施設やテーマパーク、地域イベント、自治体主催のイベントなど、幅広い層が来場する場所では、誰に向けて・何のために・どのような企画を設計するかを整理しきれず、スタートでつまずいてしまうことも……。

そこで今回は、体験型イベントの企画づくりにおける“はじめの一歩”として、イベントの方向性をどう考えるか、開催場所の視察で見ておくべき視点、失敗しないための考え方など、初心者の方にもわかりやすくお伝えします!

 

イベント企画は「目的」と「ターゲット」の設定から

最初に行うべきは、「イベントを通じて何を達成したいのか(目的)」と「誰に来てほしいのか(ターゲット)」を明確にすることです。

例として、
・平日お昼の来館者数を増やしたい → 近隣の子育て中の親子層
・購買につながる滞在時間を増やしたい → 施設内で過ごす大学生グループやカップル
・地域の認知を高めたい → 初訪問の観光客や地元の良さを再発見したい住民層

などのように、目的によって訴求すべき層が変わり、それに応じた企画の方向性も変化します。
企画の立ち上げの際には、まずこの2軸を最初に整理することが大切で、そうすることで次に何をすべきかが見えやすくなります。

 

現地を実際に見て・調べて・整理しよう!

方向性がある程度定まったら、次は「開催地」の現状や特徴、普段はどんな人が足を運んでいるのかなどを把握していきます。

現地視察(ロケハン)でのポイントは以下の4つです:
その場所ならではの特徴や推しポイント(人気や知名度のあるものの他に、今後推していきたいものなども含む)
・同じ場所で過去に開催されたイベントとその傾向
来場者の客層、動き、滞在傾向(混雑エリア、人気店舗など)
実施可能なエリアの雰囲気や構造(広さ、段差、回遊しやすさなど)

紙の地図や図面、Web上にある写真ではわからなかった・見えてこなかった情報も、実際に歩いてみることで、できそうなことや参加者目線でのポイントがたくさん見えてきます。
例えば、「このエリアは日陰で人がよく休んでいるから、謎解きのポイントに良さそうだ」や「人通りは多いけど、足を止めにくい場所だった」など、イベントを設計していく上のヒントも得られるので、現地に赴きリサーチすることはとても重要です。

 

“どんな体験をしてもらいたいか”から考えると、ぶれにくい!

イベントの企画や設計でよくある悩みに、「ネタが浮かばない」「内容が定まらない」などがあります。
また、一度「これで進もう!」となった後にも、「本当にこれでいいんだっけ……?」「よくわからなくなってきてしまった」と悩みを抱えるケースも多々あります。

そんなときは、「来場者にどんな体験をしてもらいたいか」「どんな気持ちで帰ってくれたら嬉しいか」を逆算して考えてみましょう。

例えば、
・参加後に思わず人に話したくなるような“発見”
・子どもと一緒に協力できる“成功体験”
・住んでいる地域の良さを知って嬉しくなる“共感”

など、体験後の“感情”から組み立てる、必要な要素や開催するイベントの方向性(親子で協力して楽しむ謎解きイベント・地元住民も知らなかった写真映えスポットや隠れ家カフェを巡る街歩きイベントなど)が整理しやすくなります。
内容の派手さよりも、「記憶に残る感情」を動かす体験に設計することで、満足度や愛着の醸成、再訪にもつながります。

 

「これでいいのか不安……」という時は、プロに相談してみるのもアリ

「目的やターゲットは整理できたけど、形にできるか不安」
「他の施設ではどうしているのか成功事例を知りたい」
そんなときは、イベント制作会社などのプロに相談するのもひとつの手です。

様々な場所でのイベントを企画制作してきているので、開催目的やターゲット、その場所の特徴や良さなどを整理しながら一緒に作り上げていくことができます。

具体的には、
開催目的に対するターゲット設定や内容が適切になっているかを一緒に考え、適宜改善提案を受けることができる
費用感に合わせた企画パターンを複数提案してもらえる
・過去の成功事例や似た開催場所でのポイントをもとに、実現可能な形に落とし込んでいくことができる

など、イベントの成功に向けて一緒に作り上げていくことができます。
特に、イベント企画初心者の方や、開催まで時期が迫っている場合におすすめです。

 

まとめ|「最初の一歩」が整えば、企画は前に進む

体験型イベントの企画は、「流行っているから」「満足度が高そうだから」「面白そうだから」という想いだけでスタートすると迷子になってしまいます。

しかし、「なぜやるのか」「誰に届けたいのか」「どんな体験をして、どんな感情になってほしいのか」が整理されていれば、具体的な形に落とし込むのはそれほど難しくありません。

企画を進める上で迷ったときの“はじめの一歩”を考えるきっかけとして、今回のコラムが参考になれば幸いです。

 

ハレガケでは、施設・地域に合わせた“人が動く体験”をご提案しています!

私たちハレガケは、イベントを企画していく際、「その場所で開催する意味」と「ターゲットが思わず面白そう!と感じる要素」を掛け合わせたコンセプト設計を重視しています。

その場所ならではの魅力と、「面白そう!」がぴったり噛み合ったときに、人は強く“ここに行ってみたい”と感じます。
ハレガケでは、そんなきっかけをコンセプトとして設計し、現地でしかできない体験へとつなげています。

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