はじめに
「イベントを企画したけれど、思うように集客が伸びない……」
「参加者の満足度は高いはずなのに、SNSでの話題性にイマイチ欠けるな……」
施策担当、広報・販促担当の皆様にとって、イベントの入り口(集客)と出口(満足度・成果)の設計は常に悩みの種ではないでしょうか。
特に、近年人気を高めている街歩きや観光をテーマにした体験型イベントでは、イベントの「顔」を何にするかが成功の成否を分けることも多いです。
今回は、爆発的な拡散力を生む「キャラクター(IP)コラボ」と、イベントのテーマ/ストーリー/メッセージを一から作り上げる「完全オリジナル」の2つの手法を比較。
それぞれのメリット・デメリットを整理し、成果を最大化する方法をお伝えします!
1. コラボ:圧倒的な初速と拡散力でファンを熱狂させる

メリット
IPコラボの最大の武器は、認知と集客における圧倒的なスピード感です。
新イベントをゼロから周知するコストを省き、既存ファンへ届けることができるため、初動から高い反応を獲得できます。
また、熱量の高いファンがSNSでイベント拡散をおこなってくれるため、従来の広告方法では届かない層へも情報を一気に波及させます。
さらに、謎解きを通じて街が物語の一部となれば、そこはファンにとって特別な価値を持つ「聖地」へと進化します。
このブランド化は一過性で終わらず、作品への愛着がそのまま地域への再来訪に繋がる強力なメリットとなります。
筆者の体験談ですが、かつて、大好きなアニメとコラボした地方の謎解きイベントに参加したことがあります。
正直、最初は「キャラに会うことが目的、その場所が選ばれたからそこへ行く」という気持ちでした。
しかし、謎を解くために向かったスポットの街並みが綺麗で、イベントが終わる頃には「またこの街に来たい」と思うように。
その地域で謎解きが行われていないか今でも定期的に探すほど、その土地自体のファンになっていました。
デメリット・注意点
一方で、高額なライセンス料(版権料)が発生するため予算が膨らみやすく、またキャラクターの世界観を壊さないための厳しい監修が必要となります。
さらに、コンテンツに頼りすぎると「どこでやっても同じイベント」という印象を与えてしまうリスクもあります。
2. 完全オリジナル:地域の魅力を資産に変え、長く愛されるファンを作る

一方で、地域の歴史や文化を物語の主役に据える「完全オリジナル」のイベントは、中長期的なブランディングに極めて有効な方法です。
メリット
その土地独自の伝承や観光名所をストーリーに組み込むことで、他では決して味わえない「唯一無二の体験」を作り出せるのが、オリジナル企画最大の強みです。
地域ならではの魅力を活かした設計は、参加者に「その場所を訪れたからこそよかった」という感情を強く感じさせます。
また、キャラクターのライセンス料が発生しない分、予算を制作のクオリティ向上や効果的な販促施策に集中的に充てられます。
契約上の制約が少なく、開催期間や内容を状況に合わせて柔軟に調整できる点も大きなメリットです。
さらに、開発したコンテンツは地域の知的資産として蓄積されるため、一過性のブームで終わらせることなく、毎年恒例の看板イベントとして着実にファンを増やしていく持続的な運用が可能となります。
デメリット・注意点
有名キャラクターの引きがないため、集客の導線設計をより緻密に行う必要があります。
「なぜ今、ここでこのイベントをやるのか」という強力なコンセプト設計が不可欠です。
3. どちらを選ぶ?予算・目的・ターゲットによる選択基準

IPコラボと完全オリジナルの選択は、イベントの目的によって決まります。
短期間で爆発的な集客を狙うなら、IPコラボが最短の方法です。
ファンの熱量は高く、遠方からの来客も期待できます。
対して完全オリジナルは、地域に根ざしたファンをじっくりと育てて、息の長いブランドを築くのに適しています。
ターゲット層にも違いがあります。
IPコラボはファンに深く刺さる一方、作品を知らない層には参加のハードルが高くなりがちです。
その点、オリジナルは広く届く設計がしやすいため、家族連れや通りすがりの観光客など、幅広い層へ柔軟にアプローチ可能です。
また予算面では、IPコラボはライセンス料が重く、1人あたりの獲得コストが高くなる傾向があります。
限られた予算で体験の質を高め、地域消費などの実利を重視するなら、制作費に比重を置けるオリジナルが効率的です。
「短期的な話題性」のIPか、「長期的な資産形成」のオリジナルか。
認知不足や来訪動機の欠如など、イベントの課題が何なのかを見極めて方向性を決めることが、成功への鍵となります。
注意すべきは「中途半端な企画」

もっとも避けるべきなのは、人気IPを使いながらも、予算不足などの理由でその魅力を生かしきれないイベントです。
先ほどの体験談とは別の作品ですが、以前、人気作品とコラボした謎解きに参加したとき、パネルが置いてあるだけで謎解きの内容が作品と無関係だったり、街の景観ともチグハグだったりしたことがありました。
「とりあえずキャラを置けば人が来るだろう」という透けて見える意図に、参加者としての満足度は非常に低くなってしまいました。
集客を成功させるためには、IPを使うにせよオリジナルにするにせよ、「この物語をこの場所で体験する必然性」を参加者に感じさせる設計が重要です。
おわりに
イベントの集客を最大化する方法に絶対の正解はありませんが、ターゲットの心理を徹底的に分析し、最適なコンセプト・手法を選ぶことで、お客様に「選ばれる理由」を作ることができます。
・「初速の爆発力」を狙うならIPコラボ
・「地域の魅力を深く刻む」なら完全オリジナル
大切なのは、どちらの手法が自分たちの課題解決に直結するかを冷静に見極めることです。
イベントの集客を成功させる本質は、単に「人を集める」ことだけではなく、参加者がその世界に心から没入できる「良質な体験」を提供できるかどうかにあります。
株式会社ハレガケでは、マーケティング視点に基づき、どちらの手法でも参加者の心を動かす「没入感」と、主催者様の課題解決を両立する企画をご提案します。
「集客できるイベントを作りたい」
「一過性ではなく持続する盛り上がりを地域に作りたい」
そんなお悩みをお持ちの担当者様は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。















