2025.07.17
ノウハウ

SNSで話題になるイベントの作り方。拡散される仕掛けと参加者心理の設計

目次

はじめに:SNS時代のイベント設計に求められる視点

今やイベントの成果は「来場数」だけでは測れません
SNS上でどれだけ話題になったか、どんな投稿がされたかという“拡散力”も重要な成功指標のひとつです。

特に、商業施設・テーマパーク・地域イベントなどのtoC向けのイベントでは、参加者による投稿が「次に来る人」への強力な動機づけになります。
そして、認知向上・ブランディングにもSNSの活用が欠かせません。

本記事では、SNSでシェアされやすいイベントの仕掛けや、参加者心理に寄り添った投稿設計のポイントを解説します。

 

SNSに投稿されやすいイベントの共通点とは?

参加者が「思わず写真を撮りたくなる」「誰かに教えたくなる」ようなイベントには、共通する“仕掛け”があります。
設計時にこれらを意識することで、投稿されやすい環境が自然と生まれます。

写真を撮りたくなる“映え”スポットの設計

SNS投稿のきっかけになるのは、やはり“視覚的な驚き”
ネオン風のフォトブース、テーマ性のある巨大オブジェ、季節を感じさせる背景演出などは、写真を撮る必然性を生み出します。
アニメや映画とのコラボレーション空間も人気です。

来場者が「ここは撮らなきゃ!」と思える場面を意図的に配置することで、SNS投稿の入口がつくれます。

“今だけ”を感じさせる限定性・特別感

「ここでしか体験できない」「数量限定」「今日だけもらえる」など、期間・数量・場所の限定性は参加者の行動を後押しします。
たとえば、イベント限定のステッカーや来場者特典のグッズ配布、会場内でしか見られない演出や体験などは、「今体験している価値」を感じさせ、自然と「シェアしたくなる」行動につながるでしょう。

ストーリー性がある体験設計

ただ“楽しかった”で終わらず、「こんな展開があった」「ここで達成できた」といったポイントがあると、その時々で「この流れがエモかった」「もう少し早く気づけていたらこうだった!」など、さまざまな感情が生まれ、SNSに投稿したくなる気持ちが強まります

また、他の参加者の進行や感想も気になり検索したり、反応しあったりと盛り上がりが作れることも
ミッションをクリアしながら進む謎解きイベントや、スタンプラリー形式の体験などは、SNS上で“体験の記録”としてシェアされやすいイベント構造です。

 

“自慢したくなる”体験はこうしてつくる

人がSNSに投稿したくなるのは、「誰かに知らせたい」「共有したい」と感じたとき
その背後には、以下のような心理的トリガーがあります。

達成感:「がんばった自分を見せたい」

たとえば、スタンプをすべて集めてゴールした、難しいクイズに正解した、レアな景品をゲットした──
そんな”やりきった達成感”は「やったよ!」とSNSで伝えたくなるきっかけになります。

感情の共有:「この気持ちを誰かに届けたい」

親子で協力してミッションを達成した/子どもの成長を感じて嬉しかった/憧れのキャラクターとの出会いに感動した──
感情が動いた体験は、ついSNSに残しておきたくなります。物語性のある企画やサプライズ演出は、この投稿衝動を生み出す力があります。

特別感:「自分だけが知っている」「体験した人しか得られない」

来場者しか知らない展開や小ネタ、裏ルートなどイベントにまつわるものから、投稿した人にだけプレゼントが当たるキャンペーンなど、“内輪感”や“限定感”を演出することで、参加者の「他の人より先に伝えたい」気持ちを刺激できます。

 

拡散を促す設計事例と仕掛け

SNSで話題化を狙うには、ただ投稿を期待するのではなく、「投稿したくなる流れ」をイベント設計の中に組み込むことが大切です。

ハッシュタグ投稿キャンペーン

定番ながら効果的なのが、“投稿すると抽選で何かが当たる”仕掛け
たとえば「#〇〇イベント2025」で投稿した人の中から限定グッズが当たる、という仕組みにすることで、参加者の行動を自然に促すことができます。

タグを使ってもらうことで、イベント名の拡散・検索性の向上にもつながります。
主催側にとっても、参加者の反応が発見しやすいというメリットもあります。

映える“場面”を明示する

「ここで写真を撮ってください」といったフォトガイドや、「ここからのアングルがおすすめです」などの撮影ポイントを運営側から伝えたり、それらの情報を記したフォトマップを事前に配布したりすることで、お墨付きの写真が撮影できます。

あえて“撮らせる”設計にすることで、SNSに載る確率を格段に高めることが可能です。

ストーリーで参加者を主人公にする

ハレガケが手がけるリアル謎解きイベントでは、参加者が“物語の登場人物”として体験するゲーム構成を採用しています。
「自分が物語を進めた」という感覚が生まれると、投稿内容に“自分の体験”としての重みが加わり、SNSでも共感を集めやすくなります。
イベントの冒頭で”世界観への没入感”を演出するナレーションや映像を使うと、より印象深いコンテンツになります。

 

投稿の“型”をつくって迷わせない

参加者が投稿したくても、「どう書けばいいか分からない」と感じると、投稿には至りません
そこで効果的なのが、参加者が模倣しやすい“投稿の型”を事前に提示しておくことです。

・「#〇〇(イベント名)で〇〇してきた!〇〇体験が楽しかった📸」
・「このフォトスポット、映えすぎる……! #〇〇」
・「家族で〇〇に挑戦してみた!楽しかった~! #親子イベント」

このような例文を、イベント開催前の事前告知や、当日の会場ポスターやパネルで明示しておくことで、初参加の人でも心理的ハードルが下がり、“投稿しやすい空気”が生まれます
拡散を「期待する」のではなく、「投稿したくなる」流れをつくることが大切です。

 

SNSキャンペーン成功のポイントと注意点

SNSを使った投稿キャンペーンを成功させるには、以下の3点が重要です。

魅力的な報酬設計

投稿者の中から〇名さまに限定グッズやギフトカードを進呈、など明確なメリットが必要です。

参加ハードルを下げる仕組み

「写真を撮って#〇〇をつけて投稿するだけ」「アカウントフォロー不要」など、気軽さが参加率を高めます。

短期間の開催+告知のタイミング調整

「今投稿しよう」と思ってもらえるように投稿期間は短く設定し、締切直前でSNSが再加熱する流れをつくると効果的です。

ただし、SNSキャンペーンを行う際は、景品表示法や個人情報の取り扱いにも注意する必要があります
応募規約や抽選ルールの明示、連絡手段の透明性なども忘れず、信頼性を損なわないよう注意しましょう。

 

ハレガケができること|SNS拡散も視野に入れたイベント設計

ハレガケでは、イベントの拡散を見据えた仕掛けの設計・演出から、告知・投稿導線、広告やキャンペーンの運用までワンストップで支援可能です。

たとえば──
・SNSで“映える”フォトスポットの企画・設置
・「投稿したくなる心理」を活かした体験設計
・投稿誘導をスムーズにするオリジナルハッシュタグの作成や投稿例の画像作成
・キャンペーンの運営代行(応募受付・応募者管理・抽選・当選連絡・発送まで)

ハレガケは、全国各地で参加者体験型のオリジナルイベントを多数企画制作してきました。

ここ数年で認知と人気が上がっている「リアル謎解きゲーム」や、親子で楽しむ物語性のある「スタンプラリー」に、“投稿したくなるミッション”を組み込むなど、“話題になる体験”の設計に特化したイベントづくりをご提案しています。

「参加体験の満足度とSNSでの話題化、どちらも叶えたい」──
そんなイベントをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。