はじめに|謎解き観光は家族旅行の救世主?
春休みやゴールデンウィークが近づくと、自治体や観光施設の担当者様からよく聞くお悩みがあります。
それが、「3世代(祖父母・親・孫)全員が満足できるコンテンツがない」という問題です。
アスレチックだとおじいちゃん・おばあちゃんが疲れてしまう。歴史資料館だと子どもが退屈してしまう。ショッピングだとお父さんの居場所がない……。
「誰かが我慢する」ことになりがちな家族旅行の救世主として、今注目されているのが「謎解き観光」です。
今回は、なぜ謎解きが世代を超えたコミュニケーションツールになり得るのか、その理由を解説します。
「体力」も「知識」もいらない。「ひらめき」こそが最強のバリアフリー

謎解き観光の最大の特徴は、クリアするのに必要なのが「体力」でも「難しい知識」でもなく、「柔軟なひらめき」である点です。
例えば、ある謎解きシーン。
お母さんが謎解きの冊子を見て、次の場所を見つけ出す。
その付近で、街中にある看板やポスターを見たおじいちゃんが、「これを見て解くんじゃない?」と読み解くためのヒントを発見したり、サポートをしたりする。
漢字が読めない小さなお子さまが、お母さんやおじいちゃんのヒントでひらめき、いち早くイラストの法則に気づき「わかった!」と声を上げる。
このように、謎解きの前では大人も子どもも対等です。
むしろ、頭の柔らかい子どもの方が活躍することさえあります。
「おじいちゃん凄い!」「〇〇ちゃん、よく気づいたね!」と、互いにリスペクトし合える瞬間が生まれます。
これが、他のレジャーにはない謎解きならではの魅力です。

余談ですが、謎解きをしていると子どもの発想力はすごいな、完敗だな、と思う瞬間があります。
謎解きあるあるだと思うのですが、私たち大人が「うーん、この暗号は……この法則はあり得るのか……?」と難しく考え込んでいる横で、子どもが「これ、形を合わせるだけじゃない?」と、思わぬ方向から一瞬で解いてしまうことがあります。
「!!!!なるほど~~~!」「わ、そうだそうだ、えー!すごいね~!」と感激しますし、大人はどうしても難しく深読みしてしまいます。
そうして解ける問題もある一方で、柔軟な考えで答えに導いてくれる子どものひらめきが大事な場面もあるのです。
謎解きは、大人も子どもも両方が活躍できるバランスの良いゲームなのだと思います。
また、謎解きは、普段は教えられる立場が多い子どもたちが、「大人が常に教える側」という普段の関係性から逆転し、ヒーローになれるゲームでもあります。
得意げに「ふふん♪」と楽しそうにしていたり、その時の子どもたちの目の輝きを見ていたりすると、「あぁ、いい体験だな」と心から思います。
共通の問題に挑むから、自然と会話が弾む

家族旅行中、移動時間や待ち時間に全員が無言でスマホを見ている……なんて光景、よく見かけますよね。
しかし、謎解き観光中はそうはいきません。
「次はどっちに行けばいい?」「この地図、あそこの看板と同じじゃない?」
一つのゴールに向かって協力して進めていくゲームのため、自然と作戦会議(会話)が発生します。
謎解き観光は、街全体を使ったボードゲームのようなもの。
共通の目的を持つことで、普段は会話が少ない思春期のお子さんとお父さんの間にも、自然なコミュニケーションの橋渡しをしてくれます。
筆者は大人になってから謎解きを知ったのですが、思春期の頃に謎解きと出会っていたら、家族のコミュニケーションツールにしていたかもと感じます。
同じ空間にいるけれど、何を話したら良いのかという、父と娘のなんともいえない気まずい空気感も、会話のタネが生まれることで「一生懸命話す」から「一緒に楽しく話す」空間に変わるんじゃないかと思えるのです。
当時テレビで「IQサプリ」というひらめきで解くクイズ番組が流行っていて、家族でよく見ていたのですが、その時の感覚に近いような気がしました。

「休憩」もイベントの一部に。マイペースさがシニアに優しい

街や観光施設周辺を巡っていく周遊型の謎解き観光は、制限時間が決まっている公演型とは違い、基本的に時間制限がありません(※日没までなどの推奨時間はあります)。
そのため、「疲れたからカフェでお茶しよう」「あのお土産屋さんが気になるから寄ってみよう」と、自分たちのペースで進めることができます。
これは、体力に不安があるシニア層や、機嫌が変わりやすい小さなお子様連れにとって、非常に重要なポイントです。
参加する前の安心感にもなります。
私たちハレガケが制作する際も、コース設計には細心の注意を払っています。
「ここで少し歩くから、この後にベンチがある広場を経由させよう」「この謎は座ってじっくり解けるようにしよう」など、観光としての快適さを計算してルートを設計しています。
まとめ|謎解き観光ですべての世代を主役に

3世代旅行の成功のカギは、「全員が主役になれること」です。
孫のひらめき、親のナビゲート、祖父母の知識など。
それぞれが活躍し、協力してクリアした時の達成感は、ただ観光地を巡るだけでは得られない「家族の絆」となります。
「次の連休、家族みんなで何しよう?」 そう迷っている人たちに、自信を持って提案できるキラーコンテンツを、今年の春のお出かけシーズンに向けて一緒に作りませんか?
具体的に決まっていなくても大丈夫、ふわっとこんなことを考えている状態でも問題ございません。
近しい事例のご紹介や、ぴったりの企画をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。















