2025.10.23
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“見る”から“参加する”へ。体験型イベントがもたらす“記憶に残る効果”とは

目次

はじめに

「見るだけのイベントでは印象が薄い……」「せっかくやるなら記憶に残るものを」
そんな想いから、参加型の“体験型イベント”に注目が集まっています。

イベントやプロモーション施策において、「体験」の要素があるかないかは、参加者の印象や満足度に大きく関わります。
ただ見て終わるのではなく、参加者自身が“主役”となって進行する体験型イベントは、参加後の行動にも影響を与えるほどの効果を発揮します。

本記事では、体験型イベントの特徴や、従来型イベントとの違い、具体的な効果についてご紹介します。

 

“見るだけ”と“体験する”の差とは?

従来のイベントは、展示物や演出を見るなど「受け身の体験」が中心でした。
たとえば、展示会やイルミネーションなどはその代表例です。
もちろん視覚的に楽しめる一方で、「記憶に残るかどうか」という視点ではやや弱い側面もあります。

一方、謎解きなどの参加型イベントは、参加者自身が情報を読み解き、行動し、物語を進めることで、「自分が主役だった」という感覚が生まれます。
この主体的な体験こそが、記憶や感情に残る大きなポイントです。

 

体験型イベントがもたらす“効果”

体験型イベントがどんな効果をもたらすのか、要点を3つ解説します。

①没入感が記憶を定着させる

ストーリーに沿って進む体験型イベントでは、参加者は自然とその世界に入り込み、登場人物のような気持ちで取り組みます。
この「没入感」が脳に強く働きかけ、体験を記憶として定着させる効果を生みます。

②SNS投稿・口コミが生まれやすい

「驚いた謎の仕掛け」「達成の瞬間の喜び」「街を歩いて巡る面白さ」など、具体的な体験があるからこそ、SNSや口コミで発信されやすいのが特徴です。
参加者が“自分ごと”として感じたイベントは、投稿のモチベーションも高くなります。

③行動変容につながる

楽しい体験をした後には、「また来たい」「次は家族を連れてこよう」「今度はあのお店に寄ってみよう」といった行動の変化が起きやすくなります。
これは、施設全体の回遊や消費、再訪問など、主催者側のKPIにも大きく貢献します。

 

SNSで“勝手に広がる”イベントにするには?

体験型イベントの中でも、謎解きのような「参加者の感情が動く体験」は、SNSとの親和性が非常に高いのが特徴です。
投稿されやすいイベントには、共通する“しかけ”があります。

投稿したくなる感情の瞬間を作る

「やった!」「驚いた!」「達成できた!」そんな気持ちが湧く瞬間は、投稿のトリガーになります。
協力して謎を解く達成感や、仕掛けのあるギミックが感情を動かす鍵になります。

投稿のハードルを下げる導線設計

撮影しやすい背景・セルフフォトスポット・わかりやすいハッシュタグ・スタッフの声がけなど、投稿を“迷わせない”設計が重要です。

投稿が「体験の一部」になる仕掛け

投稿で次のヒントが解放されたり、エンディングが変化したりするなど、SNS投稿を進行に組み込むことで自然な拡散が生まれます。

投稿者に“得”を用意する

公式での紹介、クーポン配布、抽選エントリーなど、投稿することで参加者が得をする仕組みを用意すると動機づけになります。

 

イベント後の“行動変容”も設計できる

体験型イベントは、「楽しかったね」で終わらせないことが大切です。
参加後の行動まで見据えることで、波及効果を生み出すことができます。

・施設の回遊率UP:回遊型の謎解き導線が、普段立ち寄らない場所への流入を促進
・新規層への認知拡大:参加者のSNS投稿が、広告よりも強い訴求力を持つことも
・リピート設計:クリア特典での再来訪・購入を動機づけることができる

 

「謎解き」は体験型イベントの代表格

体験型イベントの中でも特に「謎解きイベント」は参加者の満足度が高いイベントの1つです。
ハレガケが提供する「リアル謎解きゲーム」は、以下の点で“参加体験型”として非常に高い効果を発揮します。

・物語×謎解きで、自然な没入感が生まれる
・難易度調整がしやすく、親子・カップル・若者など幅広く対応可能
・行ってほしい場所に自然に誘導できる回遊設計との相性が抜群
・SNS投稿につながる“証拠”を残せる(キット・スタンプ・記念パネルなど)

 

初めてでも安心。現場目線でのチェックポイント

ここからは、初めて謎解きイベントを開催する担当者がつまずきやすい点を実務目線でまとめました。
ここを押さえれば運営の負荷を抑えつつ、参加満足度を高められます。

難易度の設計

謎解きイベントは難易度の設定を誤ると、満足度の低いイベントとなってしまいます。
謎解きファンがターゲットなのに難易度が低すぎると手応えがなく満足度が低くなってしまい、反対に親子向けイベントなのに難易度が高すぎると解けないことが不満につながり、こちらも満足度が低くなってしまいます。
参加してほしいターゲットに合わせた難易度設定をすることが肝心です。

スタッフ動線と配置

スタッフの役割分担を明確にすることが重要です。
受付・誘導・キャスト・ヒント対応・安全管理などの役割を事前に分けて、混雑した場合やイレギュラーが発生した時のレギュレーションも決めておきましょう。
参加者もスタッフも移動しやすい導線設計も重要です。

導線テスト

イベント中の参加者動きを想定しておくことも重要です。
参加者の当日の流れを関係者で実際に試すことで、ボトルネックや説明不足を早期発見できます。
向かわせる目的地は遠すぎないか、目的地を巡らせる順番は適切かなど、実際に試してみないと気づけないことが多いです。

安全・配慮設計

子ども連れや車椅子利用者への配慮、迷子対応、悪天候時の代替案など、想定しうるリスクに対する基本プランを準備しておきましょう。
安心感が満足度の底上げに直結します。

 

まとめ|ハレガケでは“行動が生まれる体験”を一緒につくります

株式会社ハレガケでは、商業施設や観光地、自治体主催イベントなどに向けて、リアル謎解きゲームを中心とした体験型イベントを企画・制作しています。
開催場所の特性やターゲット層に合わせて、“つい参加したくなる”設計を大切にしており、企画段階から現地調査、導線設計、演出・デザイン、SNSとの連動まで一貫して対応可能です。
ただイベントを「実施する」だけでなく、その場所ならではの魅力が伝わり、来場者の行動変容につながる“意味のある体験”を一緒につくりあげます。

「ただ楽しいだけで終わらせたくない」
「行動・記憶に残る企画にしたい」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度ハレガケにご相談ください。