2025.10.15
テーマパーク

“季節イベント×体験型”で来場者を惹きつける!効果や設計のコツを解説

目次

はじめに

季節ごとに訪れる、地域行事や期間限定イベント。
お花見、夏祭り、ハロウィン、イルミネーション……毎年訪れる“恒例イベント”には、多くの人が注目し、集まるチャンスがあります。

しかし一方で、
「毎年同じ内容になりがち」
「来場はするけど、すぐに帰ってしまう」
「想定していた来場者(ターゲット)が来なかった」
そんなお悩みを抱えている施設・地域イベント担当者も多いのではないでしょうか。

今回は、季節感に“体験型”を掛け合わせることで生まれる魅力と、企画設計のポイントをご紹介します。

 

季節の「見る」イベントから、「参加する」イベントへ

春のお花見や秋の紅葉、冬のイルミネーションなど、季節イベントは“見る”だけでも楽しめます。
しかし、そこに“参加体験”を組み込むことで、滞在時間や満足度は格段に高まります。

たとえば──
・物語に沿って歩いていたら、おすすめのお花見スポット巡りができる
・ハロウィン装飾に紛れた“仮装キャラ”を探してスタンプを集める
・イルミネーションの光と連動して“エンディングが変わる物語”を体験する

このように「季節の要素=演出」「体験=能動的な参加」がかけ合わされることで、そのイベントならではの“意味のある楽しみ方”が生まれるのです。

 

期間限定だからこそ必要な“スピード感のある設計”

季節イベントのように期間が限られている企画では、準備期間や実施スパンも限られがちですよね。
その中で「どんな体験型イベントなら導入しやすいか」という視点は非常に重要です。

自分たちで短期準備も可能な“ライト設計”のアイデア

以下のような体験型コンテンツは、現場側での設計・準備負荷を抑えながら導入可能です。

・スタンプラリー(紙)
スポットに設置したスタンプを集めてゴールを目指すシンプルな形式。
ルート設計や景品設計を工夫することで、回遊促進にも効果的。

・ミニクイズ/ウォークラリー型体験
館内や地域内に問題やヒントを配置。
参加冊子を配布するだけでスムーズにスタートできるため、設営負担が少なく、当日運用もしやすい。

・体験スポットの写真投稿キャンペーン
来場者がその場で写真を撮ってSNSに投稿する形式。
体験と拡散がセットになったイベントとして、短期でも効果的。

「満足度」や「世界観」も重視したいなら?

参加者満足度や、没入感・話題性を重視したイベントを開催したい場合は、イベントのプロに依頼するのも手です。
どの季節でも特におすすめなのが、「リアル謎解きゲーム」と「デジタルスタンプラリー」です。

<リアル謎解きゲームとは?>
配布された謎解きキット(冊子)や手がかりをもとに、施設や街を探索しながら謎を解き進める体験型コンテンツ。
ストーリーに沿って進行することで、まるで物語の主人公になったような没入感が得られます。

特徴:
・親子やカップルなど、どんな組み合わせでも楽しめる
・地域の歴史や建物をストーリーに落とし込むことで、その場所ならではの楽しみや発見を提供
・謎解きという「目的」があることで、自然な回遊と滞在時間の延長に繋がる

冊子を見ながら謎解きをしている人々
 

<物語選択型デジタルスタンプラリー「Story Stamp」とは?>

「Story Stamp(ストーリースタンプ)」は、ハレガケが提供するLINE連動型の体験イベントサービスです。
主人公体験を重視した参加者体験型のスタンプラリーで、物語の展開に沿って様々なスポットを巡り、スタンプを押すことで物語が展開していきます。

従来のスタンプラリーは「チェックポイントを回ること」が目的でしたが「Story Stamp」では「自分が主人公となり物語を進める体験」が加わることで、より高い没入感を提供します。

特徴:
・季節や場所ごとに物語を選ぶことができ、オリジナルストーリーでの制作も可能
・「続きが気になる!」というモチベーションが生まれることで途中離脱が少なくなり、より多くのスポットを巡る動機づけにも
・クーポン連携や抽選機能など、販促施策との組み合わせにも対応

 

期間限定のイベントでは、運営負荷と満足度のバランスを見ながらコンテンツを選択したり、体験を設計したりしていくことがとても重要です。
単なる“準備のしやすさ”ではなく、「どんな印象を残す体験にしたいか」という視点を持って設計することが、来場者の記憶に残るイベントをつくる鍵になります。

 

回遊性・分散設計で“混雑対策”にも効果的

観光地や季節の名所で開催されるイベントでは、来場者が一部の人気スポットに集中し、混雑や滞留が発生しやすいという課題があります(オーバーツーリズムなど)。
特に桜の名所、イルミネーション、花火大会、地域のお祭りなどは、特定の場所に「人が滞留する構造」になりがちです。

こうした混雑を避けながらイベントを運営するには、参加者の行動を“面”で分散させる設計=回遊設計が非常に有効です。

例えば:
・「一筆書き型」ルートで一方向に流す
・地域全体をゾーン分けし、時間帯でバラける設計にする
・どのエリア/場所からでも参加できる設計にする

実際の事例として、2024年春に開催した「千代田のさくらまつり×リアル謎解きゲーム」の事例では、桜の名所だけに集中するのではなく、桜が綺麗に見えるスポットを複数巡りながらも、周辺の観光スポットや街歩きエリアにも自然に誘導する構造が組み込まれていました。

「謎解きのお陰で混雑も分散され、各桜名所も訪れることができてよかった」
という声も寄せられ、参加者の行動そのものが混雑緩和の効果を生んだ好事例といえます。

また、このイベントでは参加者満足度も96.4%と非常に高く、「混雑を感じさせず、楽しみながら地域を巡れた」体験が高く評価されました。

 

ターゲットに刺さる要素を押さえることが満足度向上のカギ

開催目的や場所に応じて、今回のイベントではどんなターゲットに何を届けたいのかを明確にし、その層に刺さる体験や演出を設計に組み込むことが満足度向上において重要です。

親子連れ、カップル、地域住民、観光客など、来場層のニーズや行動特性はそれぞれ異なるため、反応が良い仕掛けも当然変わってきます。

以下は、よくあるターゲットとその層に効果的な演出例です。

 

まとめ|“季節×体験型”が、参加者の記憶を彩るイベントになる

季節イベントは、毎年巡ってくるもの。
だからこそ「毎年ちょっと違う」「毎回行きたくなる」
そんな“参加体験のある仕掛け”を加えることで、イベントは進化していきます。

ハレガケでは、商業施設や観光地、地域の季節イベントに向けて、目的・ターゲット・実施環境などを丁寧にヒアリングしたのち、それに応じた“体験型イベントの最適解”をご提案しています。

「混雑を避けて回遊性を高めたい」
「地域らしさを感じるストーリーを入れたい」
「短期間でも話題性や集客効果を出したい」

そんなご要望にお応えできるよう、リアル謎解きゲームデジタルスタンプラリー(Story Stamp)などの演出・体験面/導線設計/拡散性に強い企画を一から企画制作いたします。

また、回遊・分散・参加形式などの実施設計だけでなく、チラシやLPの制作、PRやSNS投稿などで使用できる広報素材、現地装飾やキット制作も含めてトータルで対応可能です。

春夏秋冬問わず、様々な季節イベント、体験型イベントを企画制作してきた実績もございますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。