2025.09.30
テーマパーク

SNSで“勝手に広がる”イベントのつくり方|投稿が生まれる4つのしかけ

目次

はじめに

「SNSでもっと話題になってほしい」
「投稿してもらえると思っていたのに、全然シェアされない……」

イベントを企画・運営していると、そんな悩みに直面することはありませんか?
「映えスポットを作れば投稿される」と思われがちですが、SNSで“勝手に広がる”イベントには、体験設計の段階から投稿が生まれる構造が仕込まれています。

この記事では、「投稿される前提で作るイベント設計」の4つのしかけをご紹介します。
SNSのシェア・口コミが自然発生するイベントづくりのヒントを、具体的な視点から解説していきます。

 

その1:投稿したくなる“感情の瞬間”を設計する

SNSで人が何かをシェアする理由は、「面白かったから」「お得だったから」だけではありません。
投稿のきっかけは、“感情が動いた瞬間”に生まれるのです。

<たとえばこんな感情が投稿を後押しする>

・「やった!ひらめいた!」という達成感
・「見て見て!」と言いたくなる驚きや発見
・「誰かに話したい……」と思う感動や共感
・「この私、いいでしょ?」と自慢したくなる承認欲求

こうした感情を体験の中に自然に差し込むことで、「投稿したくなる空気」が生まれます。

 

その2:撮影・投稿の“ハードルゼロ”を目指す

「楽しかったけど、どこで写真を撮ったらいいか分からなかった」
「投稿していいか迷って、結局しなかった」

こんな声が上がってしまってはもったいないですし、いくら魅力的な体験でも拡散にはつながりません。
投稿までの導線をどれだけ丁寧に整えておくかが非常に重要です。

< ハードルを下げるしかけ例>

・撮影ポイントには【📸写真を撮ってみよう!】と掲示
・ハッシュタグや投稿例を目立つ場所・デジタル画面・配布冊子内などに複数提示
・誰かに撮ってもらわなくても成立する“セルフ撮影用”背景や構図を用意
・撮影に迷ったらスタッフが「お写真お撮りしましょうか?」と声かけ

「投稿していいんだよ」「これを撮っていいんだよ」と明確に示すことで、SNS投稿の心理的ハードルを取り除きましょう。

 

その3:投稿に“意味”を持たせるストーリー連動設計

投稿を「ただの感想共有」で終わらせるのではなく、体験の一部=“アクション”にしてしまうことで、シェア率がグッと高まります。

<ストーリーや体験型ゲームと連動させる例>

①投稿すると「新たなヒント」やお楽しみコンテンツが届く
➡︎たとえば、謎解きイベント中に「#謎の街2024」など指定のハッシュタグ付きで写真を投稿すると、公式SNSから“次の謎のヒント”や、物語の“裏エピソード”が届くしかけ。

ポイント:
・SNS投稿が「次のステージへのトリガー」になるため、能動的に投稿されやすい
・イベントが「ただ進む」のではなく、自分の行動によって物語が展開する感覚が生まれる
・ヒントだけでなく、キャラクターからのメッセージ風など演出も効果的

 

②投稿した数で「結末が変化する」など、物語の一部として投稿が活きる
➡︎全体の投稿数によって、イベントのエンディングや報酬が変化するしかけ。
「SNSで投稿された回数が100件を超えたら“秘密のエンディング”が解放」など、ユーザー参加型の進行演出です。

ポイント:
・投稿が「個人のため」から「全体のため」に変化することで共創意識や応援ムードが生まれる
・進行状況をカウント表示(現在85/100投稿!など)することで、ゲーム的な演出が可能
・「みんなで頑張って特典をゲットしよう!」というSNS参加型のストーリーデザインが実現

 

③投稿した画像が“エンドロール”や“抽選コンテンツ”に使われる演出
➡︎参加者が投稿した写真が、イベント終了後に流れる“エンドロール動画”に登場したり、「#謎旅投稿賞」のように抽選コンテンツにエントリーされたりするしくみ。

ポイント:
・投稿が「その場だけの自己満足」で終わらず、“作品の一部”として残る嬉しさを生む
・「当日の感動を振り返る」機会をSNS側で提供できる=イベント後のエンゲージメントも高まる
・投稿をあとからイベントレポートや公式PVで二次活用できる利点もあり、広報側にもメリット大

 

これらの設計を通じて、投稿は「広げるための手段」ではなく、「体験の一部」「ストーリー進行の鍵」へと役割を変えることができます。

その結果、参加者にとって投稿は“自然な行動”となり、SNS上での話題化や拡散につながっていくのです。

 

その4:投稿者に“得”がある設計を取り入れる

最後のポイントは、“投稿すると得する仕組み”をきちんと設計すること。これは実利的なインセンティブだけでなく、心理的な報酬も含まれます。

<心理的インセンティブ>

・投稿した画像が公式アカウントで紹介される(RP・いいねされる)
・コメントや引用などで「運営に見られている」「届いた」感がある
・SNS内で“注目された体験”が、そのままイベントの満足感につながる

<実利的インセンティブ>

・投稿で次回クーポンや特典がもらえる
・抽選でオリジナルグッズが当たる
・投稿数に応じて追加コンテンツが解放されるなど、拡散に意味を持たせる

 

まとめ|“投稿される理由”は、設計できる

SNSで自然に投稿されるイベントには、「感情が動く」「撮りたくなる」「意味がある」「得をする」 という4つの構造がしっかりと仕込まれています。
ただ「映えスポットを置く」だけではなく、参加者の行動と感情を設計に組み込むことで、SNSで“勝手に広がる”イベントが生まれていくのです。

 

ハレガケができること

私たちハレガケは、リアル謎解きゲームをはじめとした参加体験型イベントの企画・制作会社です。
イベントそのものの設計だけでなく、SNS拡散の構造設計・体験導線・ビジュアル演出まで一貫してご提案できます。

・SNSに投稿される“きっかけ”の仕込み
・撮影されやすい導線と見た目の設計
・ストーリーと投稿を連動させるゲーム設計
・ハッシュタグ・拡散施策までワンストップでサポート

「投稿で盛り上がるイベントにしたい!」
「SNSから広がる仕組みがほしい」

そんなお悩みやご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
“SNSで話題になるイベント”を一緒に作りましょう!