2025.12.22
テーマパーク

子どもは夢中、親は満足。春のファミリー集客のカギは「エデュテインメント」

目次

はじめに|そろそろ春イベントの企画を考える時期に

世間はクリスマス・年末ムードまっただ中ですが、商業施設やテーマパーク、自治体での地域イベントの担当者の皆さんは、そろそろ春のイベント企画について考えはじめているのではないでしょうか。
ハレガケでも、春からGW時期にかけての企画や制作が始まってきています。特に、今年は年末年始が大型連休になるので、少しでも進めておきたい気持ちで、社内の様々な部署が奮闘中です!

春休みやゴールデンウィークといえば、子どもたちにとっては最高の連休ですが、親御さんにとっては「毎日どこに連れて行こうか……」と頭を悩ませる時期でもあります。
テーマパークやゲームセンターは子どもが喜びますが、お金もかかるし、混雑もするし、何より「ただ遊ばせて終わってしまった」という、ほんの少しの「罪悪感」が残ることも(そういった日も大切なんですけどね)。

「せっかくなら、子どものためになる体験をさせたい」
楽しみながら、何かを学んでくれたら一石二鳥なんだけどなあ」
……そんな親心に寄り添い、集客の突破口となるキーワードがあります。
それが、学びとエンタメを掛け合わせた「エデュテインメント (Education×Entertainment)」です。

今回は、ただの「遊び」を、親世代が喜んで選ぶ「学びの体験」に変えるファミリー集客のヒントについてお話しします。

 

「遊び」なのに「勉強」?実は謎解きは楽しく学べる最高の教材

子どもたちが勉強を嫌がる一番の理由。それは「やらされている感」なのではないでしょうか。
しかし、「謎解き」には、その「やらされている感」を「やりたい!」という能動的な熱意に変える不思議な力があるのです。
なぜ、謎解きと「学び」は相性が良いのか。その秘密は、学習への「動機づけ」の変換にあります。

▶︎「教科書」が「攻略本」に変わる

お勉強の文脈ならスルーしてしまう「博物館の解説文」や「SDGsの説明やデータ」。
これらをただ読ませようとしても、子どもたちは興味を示しません。

しかし、そこに「謎解きゲーム」を加えると、状況が一変します。
「この謎を解く答えは、展示パネルの解説文の中に隠されているぞ!」そう言われた瞬間、子どもにとって退屈だった解説文は、ゲームをクリアするために不可欠な「攻略のヒント」に変わります。
「謎を解きたい!」「物語を進めたい!」という欲求が先にあるため、その過程で必要な知識(歴史、環境問題、防災知識など)を、自ら進んでインプットし始めるのです。

 

▶︎リアルでもWebでもOK!場所を選ばない「没入型学習」

さらに、この手法は、場所や形式を選びません。

・リアルな場なら
博物館や公園を巡り、現地の歴史や自然を観察しながら学びます。
手遊びや体験が好きな子どもたち向けに、体験パートを用意するのもおすすめです。

・オンライン・Webなら
自宅で家族のタイミングに合わせて楽しんでもらえるのが特徴です。
環境問題(SDGs)や防災など、実地体験が難しいテーマを、ストーリー没入型のWeb謎解きゲームで楽しく学んでもらうのがおすすめです。

形式は様々ありますが、共通しているのは「知ることが楽しい」という体験を作れること。
「勉強」というハードルを、「謎解き(遊び)」というエンタメの皮で包むことで、子どもたちは驚くほど素直に、学びの世界へと飛び込んできてくれます。

 

▶︎ハレガケの「エデュテインメント」事例の紹介

①やまぐちゼロカーボン・チャレンジ×リアル謎解きゲーム「こわれた昔話をとりもどせ!」
➡︎山口県内の総合公園・科学館・水族館の3つの施設で開催中の謎解きゲームです。
「桃太郎」や「浦島太郎」「かぐや姫」といった馴染み深い昔話の世界で起きた異変を、「脱炭素」の知識を使って解決するストーリー。
遊びながら自然と環境問題に触れられる内容です。

 

②横浜市×JA横浜×農体験リアル謎解きゲーム「ベジタブル・クエストを制覇せよ!」
➡︎横浜のベイエリアを舞台に開催した、親子で楽しむリアル謎解きゲームです。
“冒険×食農”体験が特徴で、RPGの世界観を楽しみながら海沿いの4施設を巡りました。
野菜嫌いの魔法使いによって消えてしまった野菜を取り戻すため、親子で協力して謎を解き明かします。

 

③東京都環境公社×LINE謎解きゲーム「日常に潜む異変に気付け!エコダンジョンを突破せよ!」
➡︎LINE公式アカウントから遊べる無料の謎解きゲームです。
ゲームに登場する日常の風景の中から、違和感(つけっぱなしの電気など)を見つけ出し、タップ操作などで解決していく体験型コンテンツ。
お子さまでも直感的に操作できるシンプルな設計で、遊びながら自然と環境問題を「自分ごと」として捉える第一歩になります。

 

親心を掴む「伝え方」の変換術

企画の中身が素晴らしい「エデュテインメント」になっていても、伝え方やキャッチコピーが「ただのゲーム」のままでは、親御さんのアンテナには引っかかりません

告知の際は、「子どもが得られるベネフィット(成長・学び)」を少しだけ強調してみましょう。
言葉を少し変換するだけで、親御さんの中でイベント参加への優先順位がグッと上がりますよ。

・Before:「春の公園で謎解きゲーム大会!」
➡ 楽しそうだけど、「ただ遊ぶだけ」に見える。他のレジャーに埋もれがち。
・After:「春の公園で歴史探検!君も今日から“ちびっこ博士”だ」
➡ 知的好奇心が育ちそう。「探検」「博士」という言葉が、親の「学ばせたい欲」を刺激する。

「ゲームをしに行く」のではなく、「探検をしに行く」「歴史を知りに行く」。
そう定義を変えるだけで、親御さんは「これなら連れて行く価値があるかも」と判断してくれるのです。

 

親子だからこそ楽しい。会話が生まれる「役割分担」

ファミリー向けイベントの満足度を高めるもう一つのポイントは、「親子のコミュニケーション」です。
子ども向けのイベントだと、どうしても親御さんは「付き添い」になりがちで、退屈してしまうことも少なくありません。しかし、謎解きは違います。

・子ども:謎を解くための手がかりや、探索しながら隠されたアイテムを「発見」する係。
・親御さん:漢字を読んだり、情報を整理したりしながら、一緒に謎を「解読」する係。

このように自然と役割分担が生まれ、「パパすごい!」「〇〇ちゃん、よく見つけたね!」「これってこうなのかな?」など、称賛の会話や一緒に考える時間が生まれます。
親子で協力してクリアする達成感は、ただ遊園地のアトラクションに乗るだけでは得られない、家族の特別な思い出になります。

▶︎千葉県・四街道市で開催した「親子で楽しむリアル謎解きゲーム」の事例

千葉県四街道市で開催した、親子向けリアル謎解きゲームのメインビジュアル

千葉県四街道市で開催された「親子でリアル謎解きゲームin四街道市『~四神の試練と街(四街道)の宝~』」では、この「役割分担」をシステムとして組み込むユニークな仕掛けをつくりました。
それは、子ども用と大人用で「異なる冊子」を持たせること。
・子どもの冊子(主人公):謎の答えが分からなくなると、「仲間に〇〇について聞いてみよう!」などの指示が出てきます。
・親御さんの冊子(仲間):お子様を導くための「サポート情報」や「ヒントの出し方」が書かれています。

この仕組みにより、子どもは「ママ、これ教えて!」と自然に頼ることができ、親御さんは「それはね……」とカッコよくサポートできます。
「会話してください」と言われなくても、ゲームを進めるために必然的にコミュニケーションが生まれる設計になっているのです。

 

実際に会場の様子を見ましたが、この「別々の冊子」の効果は絶大でした。
親子での会話はとても活発で、お子さんも親御さんも楽しそうに参加されていて、「子どもの付き添い」ではなく、親御さんも「自分も参加者の一員」として参加されている様子でした。

謎が解けた瞬間や、クリアした時には、親子で顔を見合わせて「やった~!」とハイタッチをする姿も。
親子で一緒に協力することや、子どもだけでなく親も参加者になれる体験が、親御さん自身の満足度も大きく高めているのではないかと感じました。

 

ハレガケができること|「遊び」を「学び」に変える、体験価値の創出

株式会社ハレガケは、商業施設・観光地・自治体などで数多くの体験型イベントを企画・制作してきました。
また私たちは、「ただ楽しい」だけでなく、その場所の歴史や文化を学べる「エデュテインメント(謎解き×学び)」の設計を得意としています。

「学び」をエンタメ化するストーリー設計

・地域の歴史、伝承、自然環境などを「謎解きのギミック」に変換
・勉強嫌いな子どもでも、夢中で取り組めるワクワクする世界観(探偵、冒険者など)を構築

親子で楽しめる絶妙な難易度調整

・子どもだけでも、大人だけでも解けない。親子で協力することでクリアできるバランス設計
・施設内の回遊導線を工夫し、子どもが飽きずに歩けるルート作り

「既存の資産」がそのまま教材に

・特別なセットを作らなくても、街にある石碑、看板、植栽、風景などがそのまま「生きた教材」に
・低コストで導入でき、教育熱心なファミリー層の集客に直結

 

「春休み、ファミリー層を呼び込みたいけれど、ただの子ども騙しにはしたくない
親御さんが納得して参加できる、質の高いイベントを作りたい」
そんなお悩みをお持ちの担当者様は、ぜひ一度、ハレガケにご相談ください。
親も子も満足できる、最高のエデュテインメントをご提案します。