はじめに
12月。冬の冷え込みが一層深まり、寒さ対策が欠かせない季節となりました。
動画配信サービスのサブスクに登録し、暖かい部屋でおうち時間を楽しむ
年末年始、テレビを視聴したり食事を楽しんだりゆったりとくつろぐ
などなど、出かけずに休暇を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
私は最近、こたつで暖まりながら目星を付けていたドラマを一気見しています。
そんな寒い冬が過ぎると、春がやってきます。
春の陽気はおでかけのチャンス!
春になると気候も良く、おでかけシーズンの到来です。
イベント事業も盛んになります。
人々の動きが活発になる春を狙い、街全体を活性化させる「屋外・周遊型イベント」を立てましょう。
今回は、気候の気持ち良さから外におでかけしたくなる春のイベントに向けて、屋内型とは異なる“屋外・周遊型”のイベント独自のメリットを解説します。
春の人々の心理を捉える

屋外や周遊型のイベントの成功は、季節ごとの参加者の心理を捉えることから始まります。
例えば、寒さが厳しい冬の間は、屋外での「街歩き」は敬遠されがちです。
しかし、気候が穏やかになる春には、ぽかぽかした空気感の中でのお散歩や散策は心地よく、「街歩き」自体が一つの楽しい時間の過ごし方になります。
「桜を見ながら散歩したい」「暖かい空気を感じたい」のように、気候や景色と「街歩き」がマッチしやすいのが春なのです。
お出かけへのポジティブな動機が高まる春は、屋外周遊を前提としたイベントへの参加ハードルがグッと下がる時期です。
この「おでかけ欲」が高まるタイミングを逃さず、季節感にあった外を歩く楽しさを提供する企画を打つことが、春のイベント成功の第一歩です。
外を歩く楽しさを提供する企画として「謎解き観光」の魅力をお伝えします。
街全体の魅力を伝える

従来の観光プロモーションは、その土地の名所となる神社仏閣や建築物などの「点」への集客が中心でした。
しかし、街歩きと謎解きを掛け合わせた周遊型イベント「謎解き観光」では、街全体を舞台にすることができるため、「面」で見せることができます。
謎解きイベントでは、街にある看板、石碑、ちょっとした路地などが謎を解く手がかりになります。普段の観光では素通りされてしまうような場所を謎解きのキーポイントに設定することで、参加者に注目させることができます。
すると、従来の観光プロモーションでは届かなかったエリア全域の魅力発見や、観光誌では語られないスポットに巡り合い、好きになってもらう体験を実現することが可能になります。
このように、特定の名所だけでなく、エリア全体の回遊性を高められるのが、謎解き観光の大きな強みです。

ちなみに、私は普段「謎解きイベント」の謎をつくる仕事をしているのですが、街中や駅の看板、スーパーのポップなど、日常のあらゆる場所で「この模様は謎解きに使えそうだな」「あのロゴ特徴的だな」「このオブジェは面白いな」と気がつくと制作者の目線で歩いています。
それだけ、ありとあらゆる場所が、観光や立ち寄ったら面白い場所になりえるということだとも思います。
周遊イベントが生む経済効果

屋内会場で完結するイベントと異なり、広範囲を歩き回る周遊型イベントは、地域への高い経済効果をもたらします。
長い距離を歩き観光をすれば、お腹も空きますし、休憩もしたくなります。
そういった経験は多いのではないでしょうか。
合間のランチやカフェ休憩、商店街での食べ歩き、お土産の購入など、さまざまな場所に立ち寄り、長時間滞在する周遊イベントの中ではこれらが自然発生し、経済効果をもたらします。
謎解き観光では、参加者は「謎解き」をメインの目的に来ていますが、結果として周辺店舗への立ち寄りが増え、「ついで買い」による消費活動が活発化します。
さらには、じっくりと問題に向き合うためカフェや休憩スペースに立ち寄ったり、頭を使うため糖分補給にデザートを食べ歩きしたりなど、消費活動を促しやすいです。
これこそが、地域活性化を目指す自治体や商店街に、周遊型イベントをおすすめする理由です。
ハレガケの謎解き観光イベント事例紹介
実際に、広いエリアを使った周遊型イベントではどのような工夫がされているのか、ハレガケの過去の実績から春の実施にぴったりな事例をご紹介します。
<千代田のさくらまつり×リアル謎解きゲーム>

桜の名所として知られる千代田区全域を舞台にした事例です。
単に桜を見るだけでなく、「怪盗からの予告状」というストーリーを乗せることで、参加者は探偵役となり、楽しみながら区内の桜スポットや観光名所を巡ります。
「お花見」と「謎解き」を掛け合わせることで、ファミリー層からカップルまで幅広い層の回遊を促進しました。
2023年の初開催を皮切りに、2024年には参加費無料での実施となり、3回目の実施となった2025年は、参加キット(謎解きキット)2万部が会期終了前にすべて配布されるなど、多くの来街者に楽しまれるイベントとなりました。
<リアル謎解きゲームinしながわ>

品川区内の複数の商店街を横断する大規模な周遊イベントです。
広いエリアを歩いてもらうために、謎解きの導線を工夫し、商店街ごとの特色あるお店や、地域との交流ポイントを設けることで、長距離移動を「楽しい冒険」に変えました。
「次はどんなお店があるだろう?」というワクワク感を持続させることで、飽きさせない周遊設計を実現しています。
参加者満足度も高く、特に商店街に訪れているご家族や近隣にお住まいのファミリーご好評いただき、2025年には第4弾の実施となりました。
おわりに
春の陽気に誘われて外に出たくなるこれからの季節。
街全体を舞台にした「屋外・周遊型イベント」「謎解き観光」で、地域の魅力を再発見し、経済効果を生み出す企画を仕掛けてみませんか?
株式会社ハレガケでは、商業施設や観光地、地域イベントなどに向けて、謎解き観光事業を中心とした体験型イベントの企画制作をおこなっています。
参加者の心理変化までを見据えた「行動設計」と「物語構成」を掛け合わせ、“つい参加したくなる”イベントをゼロからご提案します。
「街全体を活性化するイベントを作りたい」
「参加者の満足度をもっと上げたい」
そうお考えのご担当者様は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。















