2025.11.05
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“イベントコンセプト”がぼやけていませんか?伝わるイベントには“一本の芯”がある

目次

はじめに|“イベントのコンセプト”がぼやけていませんか?

「やりたいことはあるけど、全体の企画がうまくまとまらない」
「チラシを作ってみたけど、どうにもインパクトが弱い」
そんなお悩み、イベントの“コンセプト設計”があいまいなことが原因かもしれません。

本記事では、イベントの方向性に一貫性を持たせ、集客力と満足度を高める“軸”となるコンセプトの考え方をご紹介します。

 

なぜコンセプトが大事なのか?

イベント企画において、「とりあえず面白そうなことを詰め込んだ」では成功しません。
なぜなら、コンセプトが曖昧だと、設計のすべてがブレてしまうからです。

・誰に届けたいのか
・何を伝えたいのか
・どんな体験を提供するのか

これらが不明確だと、
・ポスターのキャッチコピーが意図通りに伝わらない
・現地体験の流れに一貫性がない
・参加後の記憶に残らない
……といった事態になりかねません。

つまり、コンセプトは「イベントの骨格」なのです。
しっかり設計することで、企画全体に説得力が生まれます。

 

思考整理の第一歩:「誰に」「何を」「なぜ」を明確に

以下の3つを考えるだけで、設計の迷いがグッと減ります。

この3要素を具体的にすることで、体験設計や告知のトーン、景品やストーリー展開まで一貫した企画が立てられるようになります。

 

コンセプトから要素を枝分かれで設計する

イベント設計は、コンセプト→体験内容→演出や導線の順で落とし込むのが基本です。
例えば、以下のような流れです。

コンセプト例
「普段は天守閣を見上げて観光を楽しむ大阪城で、足元の石垣に注目!
新たな視点で大阪城の魅力を知る体験型の謎解きイベント」

体験要素
大阪城にある数々の石垣を巡るルート設計/石垣に隠された歴史や石に刻まれた刻印の意味が鍵になるような謎解き/史実に基づいた歴史シナリオの導入/“石垣”に関する豆知識やコラムも用意

演出・導線
巨大な石垣から「これって石垣なの!?」というものまで、いろんな石垣を実際に間近で見てまわる設計/通常の観光では気づきにくいポイントを謎解きの手がかりにする

このように、設計全体が「コンセプトの枝」として広がっていくように考えると、ぶれずに魅力的な体験が構築できます。

 

コンセプトは“判断軸”であり“体験の一貫性”を守る羅針盤

イベントの企画段階では、演出やコンテンツ、ノベルティ、告知施策など、考えるべき要素がどんどん増えていきます。
良かれと思って盛り込んだアイデアが、実は企画の軸からズレていた──というのは、意外とよくある話です。

そんなとき重要なのが、“コンセプトを判断軸として持っておくこと”です。
何かを決めるたびに、「これは本来届けたい体験に合っているか?」「この演出はターゲットに響くか?」と立ち返ることで、ブレのないイベント設計が可能になります。

また、コンセプトが明確であればあるほど、体験全体のトーンや方向性に一貫性が生まれ、参加者が“期待通り”の満足感を得やすくなるのも大きなメリットです。
たとえば、「家族で楽しめる心温まるイベント」というコンセプトであれば、ビジュアルや言葉づかい、スタッフの接客態度まで、そのイメージに沿うよう設計することで、より深い納得感を生み出せます。

さらに、コンセプトは企画書に一度書いて終わりではなく、制作・広報・当日の運営に至るまで、すべての意思決定の“共通の軸”として機能することが大切です。
特に関係者が多いイベントでは、立場ごとに解釈がズレることもあります。
そんなときこそ、初期に定めたコンセプトが「羅針盤」となり、全体を同じ方向へと導いてくれます。

 

まとめ|伝わるイベントには、“一本の芯”がある

体験の内容にブレが生じたり、告知の言葉選びに迷ったり……。
イベント企画で意思決定に迷いが生じるとき、それは「伝えたい軸=コンセプト」が明確でないことが原因かもしれません。

コンセプトとは、単なるスローガンではなく、「誰に」「どんな印象を」「どう届けたいか」を整理した、“体験の芯”となる考え方
この芯があることで、企画・演出・広報すべての場面で「判断軸」が生まれ、体験の一貫性や納得感につながっていきます。

 

ハレガケでは、リアル謎解きゲームなどの体験型イベントを企画する際、「その場所ならではの魅力 × ターゲットの心を動かす要素」をかけ合わせ、参加者が「行きたい!」「面白そう!」と感じられるようなイベントコンセプトを設計することを大切にしています。
そして、それに基づいて、丁寧に物語・謎解き・演出を構成しています。

コンセプトを軸にイベント全体を設計することで、集客そのものや、参加者の共感・満足・再訪へとつなげていくのが特徴です。

「最初のコンセプト設計から一緒に考えてほしい」
「魅力が伝わる企画をプロと一緒に練りたい」
そんな担当者様は、ぜひ一度、お気軽にハレガケまでご相談ください。