2025.07.03
テーマパーク

体験型イベントとは?今注目される理由と代表的な企画5選を紹介

目次

はじめに

イベントを企画するうえで、ただ何かを「見せる」「展示する」だけでは物足りないと感じる方が増えています。
来場者の記憶に残るイベントにするには、参加者が「自ら体験できる」コンテンツを取り入れることが鍵です。

そんな中、近年ますます注目を集めているのが「体験型イベント」。

本記事は、初めてイベント企画に携わる方にもわかりやすい内容になっているほか、最後には代表的な体験型イベントを5つご紹介します。
ぜひ企画のヒントにご活用くださいね。

 

体験型イベントとは?その定義と特徴

体験型イベントとは、参加者がただ見たり聞いたりするだけでなく、実際に「体験する・関与する」ことを前提に設計されたイベントです。

たとえば、展示会やステージ観覧はどちらかというと受動的な参加形式ですが、体験型イベントは参加者自身が主役となって行動を起こすことで、より深い没入感や感動を得ることができます。

来場者にとっては「記憶に残る」イベントになりやすく、主催者側にとっても盛り上がりが作りやすく、SNSでの拡散や口コミも期待できるというメリットがあるでしょう。

近年では、商業施設、テーマパーク、地域イベント、観光施設など、さまざまなシーンで体験型イベントの導入が進んでいます。

 

注目されている理由とは?

体験型イベントが注目されている背景には、社会や消費行動の変化があります。
たとえば以下のような理由が挙げられます。

SNS映えと拡散力

体験型イベントでは、来場者が思わず写真や動画を撮りたくなる仕掛けが豊富
投稿を通じて自然な集客やブランディングが可能です。

非日常感と没入体験

物語性や参加型の演出により、日常では味わえない体験を提供できるため、来場者の満足度や記憶定着率が高くなります。

リアルな体験への回帰

コロナ禍を経て、オンラインでは得られないリアルな感動や人とのつながりを求める傾向が強まりました。

ファミリー層やカップルなどの多様なニーズに対応可能

教育・遊び・記念づくりなど、さまざまな目的に応じて柔軟に設計できることも支持される理由です。

 

 

代表的な体験型イベントの種類と特徴

ここからは、5つの代表的な体験型イベントの種類と特徴をご紹介します。

リアル謎解きゲーム

参加者が実際に会場内や街を巡りながら、物語に沿って謎を解いていく参加型のイベントです。
自由なタイミングで始められる周遊型が多く、観光や買い物の合間にも楽しめます

地域のストーリーや文化と組み合わせることで、場所そのものの魅力を再発見させる仕掛けにもなり、商業施設や観光地での導入事例が増えています。

ファミリー層やカップル、友人同士など幅広い層に人気で、見てほしい場所・知ってほしい内容を自然に組み込めるほか、SNS映えスポットや限定特典の設計と相性が良いのも特徴です。

 

ワークショップ型イベント

陶芸・キャンドル・木工・科学実験など、ものづくり体験を中心としたイベントです。
参加者が完成品を持ち帰れるため、思い出や記念にもなります。

親子向けの地域イベント商業施設での土日催事にも相性がよく、教育的要素も取り入れられる点が強みです。

 

アスレチック&スポーツチャレンジ

親子で協力したり、タイムアタック形式で楽しんだりする体を動かすことをメインにした体験イベントです。
屋外での開催が多く、滞在時間の延長やエリア全体の回遊促進にも貢献します。

安全面や難易度設計の工夫が満足度に直結するため、運営側の事前設計が重要です。
特に夏場に屋外で企画する際は、熱中症対策などの注意が必要です。

 

没入型演劇・AR/VR体験

最新のテクノロジーや演出を駆使して、参加者を“世界観の中”へと導く没入感の高い体験型イベントです。
演者との交流や目の前で繰り広げられる演劇体験によって、印象的な空間を作り出せるほか、ARやVRなどのテクノロジーを用いることで、現実と仮想空間を行き来するような非日常体験を楽しめます。

比較的高単価のイベントであるため、テーマパークや限定イベントといった場面での導入が進んでいます。

 

回遊型スタンプラリー・クイズイベント

施設内や街なか、商店街を巡りながら、スタンプやポイントを集めてゴールを目指すイベントです。
自由参加型で時間制約が少ないため、観光客や家族連れも参加しやすいのが特徴です。
自然にエリア内の移動・購買を促すことができ、販促・回遊施策としても有効です。

また、集客や満足度をさらに強めたい場合、物語付きのスタンプラリーも参加者の没入感が高まりおすすめです。
物語の主人公となって様々なスポットを巡り、スタンプを集めることで物語が展開するという仕組みで、商業施設や住宅展示場、地域のイベント、エンタメ施設など、屋内外問わず多様なシーンで開催が可能です。

 

体験型イベントの導入を検討すべきシーン

体験型イベントは、その柔軟性と高い満足度から、さまざまな場面で効果を発揮します。
特に以下のようなシーンでは導入メリットが大きいです。

商業施設での集客施策に

購買だけでなく”体験目的”での来場を促すことで、滞在時間や回遊率アップが期待できます。

地域活性・観光イベントに

土地のストーリーや文化と結びつけることで、その場所でしかできない体験価値を提供できます。

親子向けの週末イベントに

親子で参加できるイベントに遊びと学びの要素を掛け合わせることで、高い満足度と再訪意欲を得られます。

 

体験型イベントを成功させるための運営・設計ポイント

体験型イベントの成功は、当日の演出や導線設計によっても大きく左右されます。
以下のようなポイントを意識しましょう。

スムーズな動線設計

回遊型イベントでは、参加者がストレスなく移動できるように動線設計を工夫することが大切です。
謎解きイベントのように「次のポイントへ進む」形式の場合、動線が複雑・次に向かう場所が分かりにくいと満足度が下がる原因にもなります。
マップ上の表記や分かりやすいサインを取り入れるなどの工夫も重要です。

案内スタッフの配置

参加方法や進め方が分かりづらい・困った時に気軽に聞けるスタッフがいないと離脱の原因になります。
適切な声かけやサポート体制で安心して楽しめる空間を整えましょう
受付や会場内の案内係など、フォローを充実させることで、結果的に高い満足度や好意的な口コミにもつながります。

SNS拡散を意識した演出

せっかくの体験型イベントも、参加者の感動が可視化されなければ次につながりません。
フォトスポットや限定演出を設け、参加者の“共有したくなる体験”を設計に組み込むことで話題性が広がります。
また、SNS投稿を促すキャンペーンを実施するなど、参加後の“共有体験”も設計に組み込むと効果的です。

 

まとめ

“見るだけ”のイベントではなく、“参加して楽しむ”イベントが求められる時代。
体験型イベントは、集客・満足度・再訪意欲すべてにおいて高い効果が期待できます

ハレガケでは、商業施設や観光地、地域イベントなどで実施できる「リアル謎解きゲーム」をはじめとした、参加者体験型のオリジナルイベントを全国各地で多数企画・制作しています。
「来てよかった!」と思ってもらえる体験づくりをお考えのご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。