はじめに
「来訪者の増加」や「住民の交流」を目的に行われる「地域活性イベント」。
多くの来街者が訪れる街から、住宅が立ち並ぶ街までさまざまな地域で行われています。
この記事では地域活性イベントを行うメリットや実際に行うまでの流れなど、地域活性イベントについてご紹介していきます。
「地元をもっと盛り上げたい」「地域のことをもっと好きになってもらいたい」とお考えの担当者様は、ぜひ最後までご覧ください!
地域活性イベントの効果は?どんなメリットがあるの?
それではまず、「地域活性イベント」を行うことでどのような効果が得られるのか、どのようなメリットがあるのかを3つご紹介します。

①地域経済の活性化
地域活性イベントは地域経済への良い効果をもたらします。
イベントを開催することによって普段その地域に訪れない人たちが訪れ、地元の飲食店や小売店などの売上の増加が期待できます。
また、イベント出展や関連サービスの需要が高まることによって、地元の企業や個人事業主の方にも新たなビジネスチャンスが生まれ、長期的な地域経済の活性化が見込まれます。
②地域のイメージ向上
地域活性イベントは経済面の効果だけでなく、その地域のイメージアップにも貢献します。
イベントを通じて地域の特産品や文化、自然や歴史などを知ってもらうことでポジティブな印象を持ってもらうことができます。
「何もない」と思われていた地域が「ユニークなお祭りがある場所」「食文化が魅力的なエリア」などのように具体的かつ好意的なイメージで語られるようになることも少なくありません。
③地域住民の交流の促進
地域活性イベントは、その地域に住む住民の方々に対しても良い効果が期待できます。
イベントを通じて市民同士の交流につながったり、企画運営側で参加している場合にも、イベントを作り上げていく過程で新たな魅力や良さの再発見につながったりします。
地域への愛着につながることで、地域外への流出を防ぐことにもつながります。

成功のためのポイント
地域活性イベントを成功させるためにはいくつか注意すべきポイントがあります。
ここからは、成功のためのポイントを4つご紹介します。
①ターゲット・目的の明確化
「地域外の方を含め集客したいのか」「地域の人たちに楽しんでもらいたいのか」など、どんな方々に参加してもらいたいのかというターゲット設定と、その人たちに「この地域の新たな魅力や良さを知ってもらいたい」「地域のお祭りをもっと盛り上げるための目玉企画を作りたい」など、明確な目的設定がイベントを行う上では大切です。
ターゲットや目的を明確化していないと、イベント自体の方向性があやふやになってしまい、結果が出づらい・見えづらいイベントになってしまいます。
イベントの結果を明確に観測するためにもターゲットや目的の明確化は大切です。

②その場所ならではを活かす
地域外から集客するためには「その地域でしかできない体験」が必要です。
わざわざその場所を訪れたいという強い行動力を引き起こすには、「その地域でしか食べることのできない食べ物や名産品」「その地域でしか見ることのできない景色や史跡建造物」「特徴的な文化や歴史」などをピックアップし、「その場所ならでは」のものをうまく活かした体験を取り入れることが大切です。
「その場所を訪れる意味や価値」を生み出していきましょう。

③イベントの周知を行う
良い企画・良いイベントを作ったとしても、ターゲットとなる方々に知ってもらえないと意味がありません。
認知されていなければ、参加者に十分に足を運んでもらうことはできず、もったいない結果に終わってしまうことがあります。
イベントの雰囲気や特徴、推しポイントなどが適切に伝わるような告知を意識し、ターゲットの生活動線やSNSでこまめに情報発信を行なっていくことが大切です。
近隣の飲食店や地元の関係者を巻き込んだ広報にも力を入れてみるのがおすすめです。

④効果測定を行う
イベント期間中、イベント終了後には効果測定や結果の振り返りを行うことが大切です。
参加者アンケートやイベントに関するSNS投稿などを見て、参加者の満足度や感想をこまめに確認しましょう。
期間中は、不満につながっているところやより良く改善できる箇所がないかを確認し、あれば可能な範囲で対応を行います。この対応が満足度向上にもつながります。
また、満足度が高い部分や好評の声が多い内容については、それをもとに更なる告知や呼び込みをしていくのが良いでしょう。
終了後は、アンケートやSNS全体をしっかりと確認し、はじめに設定したターゲットや目的にあった効果が生まれていたかどうかを観測し、次回イベントを行う際に活かせるよう「良かったところ」「改善したいところ」をまとめておくと良いでしょう。

実際にイベントを開催するまでの流れ
成功のポイントを押さえながら地域のメンバーだけで一からオリジナルで制作していくことは、実は想像以上に大変です。
初めてのイベント制作や、不安を抱えている担当者の方には、プロのイベント制作会社と一緒に作り上げていくこともおすすめです。
全国各地で「リアル謎解きゲーム」をはじめとした様々な体験型イベントを企画制作してきた当社の実際のイベント制作の過程をご紹介します。
ご一緒する場合の流れとしてご覧ください。

①イベント開催の目的やターゲットなどのヒアリング
まずは、イベント開催の目的や、ターゲット像、イベント参加後に感じてほしい思いや、体験を通して知ってほしいことなどを詳しくヒアリングさせていただきます。
②ロケハンで現地の生の魅力を発掘
次に、実際に現地に赴き、その地域ならではの魅力を発掘する「ロケハン」を行います。
ロケハンでは、自分たちが実際に歩いて感じた魅力、地元の方へのインタビューなどを通して知ったその場所の特徴などを吸収します。
普段はどんな方が訪れる場所なのかの調査や、ターゲットとなる参加者が面白みを感じる要素がどこにあるかなども考慮しつつ、しっかりと丁寧に確認していきます。
特に謎解きイベントでは、街中にあるものを手がかりとして謎を解いていくので、実際に参加者が巡る場所に訪れることも非常に重要で、「どのような場所を謎解きの手がかりとして使うか」という観点のほかにも、参加者にとって快適な動線になっているか、近隣のお店に迷惑がかかるような懸念点がないか等もしっかりと確認していきます。

③イベントの軸となるコンセプトを作成
ロケハンで発掘した地域の特徴や伝統文化、観光資源など「その場所ならではの魅力」に、ターゲットとなる参加者が「面白そう!」と感じる要素を掛け合わせたイベントコンセプトを作成し、そのコンセプトに沿った唯一無二の体験型イベントを企画・制作していきます。
④イベント制作~ブラッシュアップ
実際にイベントを制作していく過程では、適宜お打ち合わせやチェックなどを通して、どんどんブラッシュアップしていきます。
ご意向があれば気兼ねなくお伝えいただき、それをもとに新たにご提案しながら進めていきます。
また、社内での確認や複数回にわたるテストプレイ(デバッグ)を実施し、「参加者に楽しんでもらえるように」「目的を達成できるように」そして「より多くの方に面白そうだと感じて足を運んでもらえるように」ゲーム設計や構成のクオリティを高めていきます。

⑤イベント開催~期間中の対応
当社では、イベントを企画制作したらそこで終了ではなく、現地で使用するパネルの設置や現地の運営、現地スタッフの方への運営指示やマニュアルの共有なども対応しています。
期間中、問題なく安心してイベントが実施できるようにさまざまなことを行なっています。
また、イベント期間中に何かお困りごとやご相談があればお気軽にご連絡いただけるほか、イベント担当者は基本的には専任の担当になるため、全体像やこれまでの流れも把握しておりスムーズなやりとりが可能です。
⑥イベント終了~結果の振り返り
イベントが終了したら、参加者アンケートやSNSで確認できる参加者の反応などを中心に、振り返りを行います。
「足を運んでほしいターゲットにご参加いただけたか」「当初の目的は達成できたか」「参加者の満足度はどうだったか」など、数値やリアルな感想をもとにイベントを振り返り、今後に活かせる知見の共有を行います。

ハレガケのオリジナルイベント事例
このトピックでは、当社で企画制作を行なってきた地域活性イベントの事例を3つご紹介いたします。
①「ヒビとあなたの不思議な一日」

東京・日比谷エリアで行った、日比谷の街を周遊する街歩きイベントです。
「日比谷公園エリア」「東京ミッドタウンエリア」「帝国劇場エリア」など、日比谷のさまざまなエリアを周遊し、日比谷の魅力を余すことなく体験することができます。
ご参加いただいた方からは、
「謎解きをしないと訪れないような展示物や建物、公園のオブジェなど、小さな発見がたくさんあった」
「知らない街並みを歩きながら家族で協力しながら謎解きできてとても楽しかったです!」
「何日かに分けて楽しめるものよかった」
などのご感想をいただきました。
②「幻の浮世絵と本の街 -怪盗ブロッサムの仕掛けた謎-」

東京・千代田エリアで行なった、「千代田区さくらまつり」を盛り上げるための街歩きイベントです。
世界有数の古書店街である神保町を舞台に、歴史ある古書店や趣のある喫茶店を巡りながら、古書をモチーフにした謎を解くことで、神保町の魅力や良さを感じることができます。
ご参加いただいた方からは、
「お花見しつつ寄り道もできて楽しかった!」
「歴史を感じる古書店の建物が見られて面白かった」
「参加費がかからなかった分、食事などに使えてよかった」
などのご感想をいただきました。
③「四神の試練と街(四街道)の宝」

千葉県四街道市で行われた、四街道市周辺にお住まいの親子をターゲットとしたファミリーイベントです。
親子で会話を楽しみながら参加してもらえるように、親と子で別々の冊子を用意しました。
また、市内にある史跡や四街道市全体を一望できる場所などに立ち寄るほか、キット内には四街道市の食、歴史、自然、祭りに関するコラムを用意しているため、ゲームを楽しみながら、これまで知らなかった魅力に気付くことができます。
ご参加いただいた方からは、
「親子で楽しい1日を過ごせて、とても良いイベントでした!」
「普段は行かない場所をお散歩気分で謎を解きながら歩けて面白かった」
「四街道市にこんなところがあるんだ!と知ることができて楽しかった」
などのご感想をいただきました。
上記3つの事例について詳しく聞きたい方は、お問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。
まとめ
地域活性イベントは、明確にターゲットや目的を定めて行うことで「地域経済の活性化」や「地域住民の交流」など、大きな効果を得ることができます。
この記事が地域活性イベント開催の参考になれば嬉しく思います。
また、「興味はあるけれど何から始めて良いかわからない」「初めてのイベント制作に不安を抱えている」担当者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。