企画担当者の声
福島空港ビル株式会社 薄井様

謎解きプラスの社内懇親会サービスのお客様の声インタビューページです。

  • 地域活性化

“館内を周遊できる”“長時間滞在する”は狙い通り。集客も満足行く数字でいい結果を出すことができました。

福島空港ビル株式会社
薄井様

今回インタビューさせていただいた会社

今回お話を伺ったのは、2018年11月に『リアル謎解きゲーム「謎の飛行物体襲来―福島空港を守り抜け!―」』を福島空港にて、そして2019年11月から12月にかけて『tette×福島空港×リアル謎解きゲーム「ロボのわすれもの」』を福島空港と須賀川市市民交流センター tette(テッテ)にてご開催させていただきました福島空港ビル株式会社様です。

インタビューをさせていただいたのは、空港内の集客事業を担当されている総務部総務課長の薄井義広(うすいよしひろ)さん。今回は、福島空港内にて、謎解きイベントを開催するに至った経緯、そして実際に開催してみて、どのような効果を得られたかを伺いました。

 

きっかけはプライベートでの体験。長時間滞在を可能にする謎解きイベントは福島空港にハマるのでは?

インタビュワー:
この度はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。本日はよろしくお願い致します。

薄井さん:
こちらこそ、よろしくお願い致します。

インタビュワー:
まず、福島空港にて謎解きイベントを開催されようと思ったきっかけを教えてください。

薄井さん:
1回目に謎解きイベントを開催した去年は、福岡空港が25周年を迎えた年。それに合わせてビル内の飲食店などがリニューアルしたこともあり、改めて福島空港全体を見ていただけるような館内周遊型の企画を実施したいと思っていました。

そこに引っかかったのが“謎解き”というキーワードだったんです。

インタビュワー:
もともと謎解きというイベントをご存知だったのでしょうか?

薄井さん:
はい。実はプライベートで、他社さんの謎解きイベントに家族で参加したことがありまして。

それは福島県内の市町村を半年間くらいで巡るという長期型のものだったのですが、

「これをエリアを狭くして福島空港内で開催したらハマるのではないだろうか?」

と、ヒントを得ることになって具体的に検討することになったんです。

インタビュワー:
なるほど。もともとご家族での経験があったことが、ポイントだったのですね。プライベートで参加されたときに、具体的に謎解きのどのようなところに魅力を感じたのでしょうか?

薄井さん:
いつもなら何気なく通り過ぎるだろうというお店に謎のヒントがあったりするので、自分の意思とは関係なくお店を知る機会ができるというところですね。

謎解きを通して、「へぇ、こんなお店があるんだなぁ」と新しい発見になったりすることもあり、それがすごく新鮮でした。

また、それで接触したお店で実際に買い物するかどうかは別としても、謎解きは1時間、2時間とある一定の滞在時間を必要とします。

ですので、喉が渇いたり、お腹が空いたりするので「このあたりでお昼ご飯食べてみようかなぁ」という気持ちも湧いてきたんです。

これまでも絵画展やキャラクターショーなど、空港に慣れ親しんでいただくためさまざまな集客イベントを開催してきましたが、やはり10分〜20分ほどの滞在で回遊せずに終わってしまうものがほとんど。

長時間滞在を可能にする謎解きは、空港内に入っているショップさんに少しでも売り上げを上げてもらうというところでも、「謎解きイベントはハマるのではないか!?」と考えました。

 

集客も滞在時間も満足行く結果に。当日は空港内で一生懸命謎解きをする家族に姿を微笑ましく思うことも。

インタビュワー:
「館内を周遊できる」「長時間滞在する」というところを実際に体感されていたということですね。その後、開催されてみて、いかがでしたでしょうか? 集客や滞在時間は満足いく結果になりましたか?

薄井さん:
はい、狙い通りでしたね。集客も満足行く数字でしたし、平均滞在時間も約2時間。いい結果を出すことができました。

インタビュワー:
イベント当日、薄井さんが印象に思ったことはありましたか?

薄井さん:
いつもとは違うお客様の姿が垣間見えたことがすごく新鮮でした。

空港といえば、いつもは移動するための場所ですので、スタスタ歩いている人の方が多い印象なのですが、謎解き開催中は、家族でベンチに座って、「あーでもないこうでもない」と考えている姿をあちこちで見ることができまして。

その光景がとても新鮮でしたね。

お父さん、お母さんも子どもと一緒になって、真剣に考えている姿が微笑ましかったです。

インタビュワー:
心が和む光景ですね。イベント当日に大変だったことはありましたか?

薄井さん:
そこまで大変に感じることはなかったのですが、強いて言うなら参加される方たちから、スタッフに「謎」自体に関する問い合わせを数多くいただいてしまって。

その場合、ヒントを提示してくれるQRコードを案内するというマニュアルはあったのですが、おじいちゃん、おばあちゃんが子どもを連れてきているケースなど、デジタルが全くわからないお客様もいらっしゃって。

スタッフに直接「ヒントを教えてほしい」と問い合わせが来てしまい、そのときに「どう対応するか?」「 どこまで教えるか?」という対応が少しだけ大変でしたね。

インタビュワー:
そういった参加者にはどう対応したのですか?

薄井さん:
途中から「ここまでは話そう」と独自のルールを敷いてやりました。

当日のイベントスタッフは専任スタッフではなくすべて空港内の通常業務と兼務。だからこそスタッフたちのとまどいも大きかったのかもしれません。

インタビュワー:
謎解きって、確かに「難しい……」なんて話はよく聞きますよね。

薄井さん:
そうなんですよ。

謎解きって謎解き特有の頭の使い方があるというか。“慣れ”が必要なところがあると思っていて。私は経験者だったので、ある程度はわかっていたのですが、社内スタッフは未経験者がほとんど。

だから、そういうスタッフにイチから説明するのがすごく大変でしたね(笑)。答えがわかっても「なんで、こうなるの?」という状態。理解してもらうまでも大変だったかもしれません。

ただ、それが2回目になると運営スタッフも、参加者の方も経験者が多くなったからか、運営はものすごくスムーズでした。

 

車で20分の距離を謎解きでつないだ!「須賀川市市民交流センター tette(テッテ)」さんとコラボした2回目も大成功に

インタビュワー:
2回目では、「須賀川市市民交流センター tette(テッテ)」さんとコラボして開催されていますが、これはどのような意図だったのでしょう?

薄井さん:
2回目は1回目と違う見え方にしたかったのと、「tette(テッテ)」さんが、2019年の1月にできたばかりの施設で館内全体をアピールしたいというニーズが似ていたので、「このふたつの施設を謎解きでつないでみてはどうか?」ということで一緒にやらせていただきました。

インタビュワー:
tette(テッテ)さんで謎を解いてから福島空港でゴールするという導線でしたが、このふたつの距離が車で20分くらい……。少し遠いのが気になったのですが、tette(テッテ)さんで足が止まってしまったりしなかったのでしょうか?

薄井さん:
もちろん中には、そういうお客様もいらっしゃったみたいです。

ただ、ほとんどの方がしっかり福島空港まできてゴールしていらっしゃいました。

tette(テッテ)さんは都心部に位置しているので、そこだけお子さんだけで参加して、週末にお父さん、お母さんに車で連れてきてもらう、みたいなパターンも多かったみたいです。

ここに関しては、私が事前に福島県の市町村を巡る謎解きイベントに参加していたので、日をまたいで謎を解きにいくことのイメージがついていたのも大きかったのかもしれません。

インタビュワー:
なるほど。ちなみに1回目と比べて2回目の集客面はいかがでしたでしょうか?

薄井さん:
1回目は11月に実施して、2回目は11月末から12月かけての実施でしたが、12月はそもそも本格的に寒くなる時期なので集客が落ち込むタイミング。

しかも、今年に関しては台風19号による水害被害もあったので、もともと出足がにぶいことが予想される中での開催だったのですが、集客は去年と同じくらいかそれ以上に。なので、結果としては大成功だったと思っています。

 

事前に謎解きを体験していたことが、判断材料になったのもちろん、それで実施までの準備もスムーズになりました。

インタビュワー:
薄井さんの場合、もともと謎解きをプライベートでやられていたので、その良さを体感していたことが成功につながったのではないでしょうか?

薄井さん:
そうですね。私の場合、ある程度の勝算がすでにあったので、導入に迷うこともありませんでしたし、企画から実施までの進行も、自分がどんなものかわかっていたので、とてもスムーズでした。もし導入の効果を肌感覚で感じたいのであれば、私のように「まずは自分で一度体験してみるのも一つの手かな」と思います。

インタビュワー:
一度経験しておくことで、導入する際の判断材料になるのはもちろんのこと、実際までの準備もスムーズになるということですね。本日はそのようなリアルなお話を聞けて、大変うれしく思います。ありがとうございました!