企画担当者の声
株式会社秋田放送 三瓶様
謎解きプラスの社内懇親会サービスのお客様の声インタビューページです。
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開局70周年の記念番組として、“家族みんなで楽しめる”視聴者参加型の「謎解き番組」を制作しました
株式会社秋田放送
三瓶様
今回インタビューさせていただいた会社
今回お話を伺ったのは、開局70周年を記念した特別番組の制作にて当社の「謎解きゲーム」を導入いただいた株式会社秋田放送様です。
インタビューさせていただいたのは、取締役コンテンツビジネス戦略局長の三瓶晃司(さんぺいこうじ)さん。
今回は、テレビで謎解き番組を企画するに至った経緯や制作過程での悩みや所感、収録の様子や視聴者の方からのリアルな感想などを伺いました。
ABS秋田放送開局70周年記念番組について
放送日時:2023年12月15日(金)19:00〜19:56
放送局:ABS秋田放送
番組タイトル:ABS秋田放送開局70周年記念番組「テレビ×アプリ×謎解き『わ!の秘密を守れ!!』」
放送を見ながら、出演者と一緒にリアルタイムで謎解きを楽しめる視聴者参加型の特別番組でした。
「開局記念番組が謎の怪⼈に乗っ取られた!」というストーリーのもと、スタジオゲストが秋⽥県内の様々な場所に仕掛けられた謎を解いていきます。視聴者はアプリを通して出題される謎解きに挑戦していきました。
謎の問題は秋⽥県や開局70周年のキャッチコピーである「わ!」にちなんだものになっており、⼩学⽣のお⼦さまを含めて家族全員で楽しく解ける難易度にしました。
▲特別番組のメインビジュアル
■目新しい企画を求めてたどり着いた「テレビ」×「謎解き」
インタビュワー:
本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
三瓶さん:
はい、よろしくお願いいたします。
インタビュワー:
まずはじめに、開局70周年記念の番組で「謎解き番組」を企画しようと思った経緯について教えてください。
三瓶さん:
開局70周年の番組企画を社内募集したのが一昨年の4月でした。
当時は編成担当だったので、社内から出た複数の記念番組企画案を検討し、どれを制作するか社内の意見をまとめる立場でした。
10本近く企画書が上がってきましたが、周年記念番組に相応しい目新しい企画がなく、以前事業担当をしていた頃にイベント見本市で視察していた「謎解き」をネットと絡めて番組にしたら面白いのでは……と思い企画書にまとめました。
インタビュワー:
詳しく教えていただきありがとうございます。今回の謎解き番組は三瓶さんの企画だったのですね!
「謎解き」を使った番組自体、秋田放送さんでは初めてだったのでしょうか?
三瓶さん:
そうですね、今回が初めての試みでした。
▲謎解きのイメージ
■家族でテレビを囲んで楽しんでもらえるような番組にしたかった
インタビュワー:
今回の謎解き番組を通して達成したかったことはなんでしょうか?
三瓶さん:
ここ数年で家庭内のテレビの台数も増え、昔のように家族団らんでひとつの番組を楽しむことがなくなったと言われていますが、「謎解き」であれば、小中学生の子どもたちが親と一緒にワイワイ話をしながら楽しんでくれるのではないかと考えました。
そういったファミリー層に、テレビを囲んで番組を楽しんでほしいという思いがありました。
インタビュワー:
そうだったのですね。
確かに、近年は各々の部屋で観たいものを観る、という楽しみ方が増えてきた印象があります。
三瓶さん:
昔は家族で1つの番組を一緒に観て、出てくる場面について色々な会話をしながら家族の時間を過ごすという楽しみ方が多かったんですよね。
最近は数が減ってきていますが、クイズ番組はその典型的な例じゃないかなと思います。
クイズを解くためにみんなで「ああじゃない?」「こうじゃない?」とテレビを囲んでワイワイ話し合うというようなイメージです。
インタビュワー:
我が家もまさにそんな感じでした!
ひとりで観ていてもきっと楽しかったと思いますが、家族で一緒に観る楽しさというものは結構大きかったと思います。
クイズ番組でいうと、みんなで考えるという過程も楽しかったですし、解けた時の爽快感を共有できるところも好きでした。
三瓶さん:
良いですね。テレビには家族団らんの空間を生み出す力があると思っていて、「今の時代に実現するためには」を考えた時に、家族で相談し合ったり会話が弾んだりするような仕掛けのある番組を作ることが大切だと思いました。
■キャッチコピーを活かした面白い発想で、目から鱗の企画内容だった
インタビュワー:
今回はどのような「謎解き番組」にしたかったですか?
番組を作っていく上で大事にしていたポイントなどをお伺いできたら嬉しいです。
三瓶さん:
この企画を始める前に、開局70周年のキャッチコピーである『わ!(※1)』がすでに決定しており、この『わ!』という1文字に込めた様々な意味を、何らかの形で番組に落とし込めないものかと考えていました。
とはいえ、実現は中々難しいかとも思っていたのですが、鶴見さん(当社PD)に話をしたら「こうしたらできますよ!」「こんな感じにするのはどうですか?」と、すぐに企画内容をいくつか提案していただけたんですよね。
※1:ABS秋田放送開局70周年のキャッチコピー『わ!』とは
開局70周年の感謝を胸に「輪」と「和」を大切に未来に繋げていくという思いが込められています。
今回の特別番組では、笑顔の輪・県民の和・驚きの「わ!」を視聴者に届けるべく企画しました。
インタビュワー:
キャッチコピーの『わ!』が『ね!』に変えられてしまう!という内容でしたよね。
そして、謎解きを通して『わ!』を取り戻していくという展開になっていました。
三瓶さん:
私たちにはそういった発想がなかったので、まさに目から鱗という感じでしたね。
イメージも湧きやすく、面白いストーリーになりそうだなとも思いました。
ですので、企画がスタートして序盤の段階で大体の形は決まっていったんですよね。
インタビュワー:
ありがとうございます!
そのように褒めていただけて大変嬉しく思います。
三瓶さん:
そして、番組の内容はファミリー向けにしたかったので、謎解きの問題自体はあまり難しくせず、ちょっとしたヒントがあれば子どもたちでも解けるような難易度になるようお願いしました。
謎解きにチャレンジすることで、考える楽しみを子どもたちに体験してほしかったんです。
インタビュワー:
最初にお伺いした目的の部分にも通ずるところですね。
三瓶さん:
そして、仮に謎が解けなかったとしても、番組として謎解きの過程を楽しめるものにしたいと考えていました。
▲謎の怪人によってキャッチコピーの「わ!」が「ね!」に変えられてしまうという展開
■視聴者の参加意識を高める仕組みとしてアプリを活用
三瓶さん:
そしてもう1つ、可能であれば自社アプリを使って謎解きに参加できる仕組みを作れないかとも考えていました。
インタビュワー:
「ABSあきたアプリ(※2)」ですね。
視聴者側で操作するポイントを設けて、参加している感覚を持っていただきたいという狙いがあったのでしょうか?
※2:ABSあきたアプリとは
ABS秋田放送が提供しているコミュニケーションアプリで、秋田県内のニュースや市町村の天気、グルメ、防災、スポーツなど暮らしに役立つ情報を扱っています。
三瓶さん:
おっしゃる通りです。
テレビはどうしても一方通行になってしまうので、視聴者の方にどうやって参加意識を持っていただくかを考えた時に、アプリから参加してもらうのが良いのではないかと思いました。
解答がわかった時に、何かリアクションができる方法があったら楽しいのではないかと考えたんです。
インタビュワー:
自分で操作すると、参加している感覚が強くなりますよね。そして、積極的に謎解きに参加したくなる効果も見込めそうです。
三瓶さん:
イメージとしては、家族の中で誰かが入力係となって、家族で相談しながら解答を導き出し、解けたら「〇〇ちゃん、ここに△△△って入れてね」という感じになったら良いなぁと思っていました。
インタビュワー:
まさに家族団らんの光景ですね。素敵です!
三瓶さん:
ありがとうございます。
また、アプリ自体が昨年の7月に配信を開始したばかりだったので、これをきっかけにダウンロードして、いろんな形で使っていただきたいという思いもありました。
▲「ABSあきたアプリ」の画面イメージ
■メルマガ配信を通してハレガケの謎解きコンテンツに興味を持った
インタビュワー:
今回、謎解き番組を制作するにあたって、ハレガケの謎解きを選んでいただいた理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?
三瓶さん:
はい。6年ほど前にイベント見本市で、当時のハレガケのご担当者様と名刺交換をさせていただきました。
そこからメールマガジンを通して「謎解きコンテンツ」やハレガケさんの情報を定期的にいただいていて、機会があればご一緒したいと思っていました。
インタビュワー:
6年も前から知っていただいていたんですね!
メールマガジンも読んでいただいていたとのことで、大変嬉しく思います。その縁があって今回ご連絡いただけたのですね。
三瓶さん:
そうなんです。メールマガジン担当の鶴見さん(当社PD)にこちらの制作意図を説明して、ご協力いただけるものか打診したところ、二つ返事で企画を面白がってくださり、実現に向けて話が進んでいきました。
インタビュワー:
そのような経緯があったのですね。
弊社としても、今回ご連絡いただきご一緒できて大変光栄でした。
PDの鶴見をはじめ、制作チームも試行錯誤しながら、とても楽しそうに制作していたのが印象に残っています。
▲本番収録前の打ち合わせの様子
■番組終了後のプレゼント応募は1,100超え!放送日当日のアプリDL数も約800!
インタビュワー:
実際に謎解き番組を制作・放送してみていかがでしたか?
「こんなところが面白かった」「こんなところが大変だった」「思ったよりもこうだった」などのご所感をお伺いしたいと思います。
三瓶さん:
謎解きゲームは参加者のペースで謎を解いていくものが多いと思いますが、テレビ番組の場合は番組が一方的に進行していくので、視聴者個々への対応ができないという点で、どうすれば楽しめるのか悩みました。
アプリを使って参加してもらいたいという構想はありつつも、どうしたらアプリ内で謎解きができるのかというイメージがなかなか湧かなかったんですよね。
インタビュワー:
企画を落とし込んでいく段階では様々な疑問や課題に直面していきますよね。
どのように進んでいったのでしょうか?
三瓶さん:
鶴見さん(当社PD)と村岡さん(当社制作ディレクター)に話をしたら、すでに活用のイメージができていたようで、その後は弊社のアプリ担当と連携しながら順調に進んでいきました。
あっという間にビジュアルも良く、操作もしやすい専用ページができ上がっていて驚きました。こんなに良いものができるのかと。
インタビュワー:
ありがとうございます。
リアルタイムで謎解きに参加していただく他にも、番組終了後のプレゼント応募もアプリからできるようにしたんですよね。
三瓶さん:
はい。簡単に参加でき、かつ非常にわかりやすく直感的に操作できるデザインで作っていただいたので、結果としては1,100人を超える方がプレゼントに応募してくれました。
インタビュワー:
1,100人!とても多くの方に参加していただけたようで、弊社としても嬉しく思います。
アプリのダウンロード数も増えましたか?
三瓶さん:
増えました!放送日当日だけで、800ほどダウンロードしていただけました。
12月の中では、その日が1番ダウンロード数が多かったんですよ。
▲謎解き番組専用ページのイメージ
■制作や放送を振り返り、当初の希望がすべて形となる企画だった
インタビュワー:
謎解きの内容についてはいかがでしたか?
三瓶さん:
秋田県や弊社を題材に作っていただいたオリジナルの問題は、内容も難易度もファミリー層が楽しめる内容になっていてとても良かったと思います。
また、私たち放送局の人間では思いつかないようなストーリーや仕掛けもあり、番組制作スタッフも楽しみながら記念番組を作っていけたと思います。
インタビュワー:
ありがとうございます。
秋田放送様に制作いただいた冒頭のドラマ仕立ての映像や、ストーリーで出てくる小道具やオブジェ、スタジオセットなども、ストーリーに合っていて豪華でしたよね。
三瓶さん:
当初はここまでの想定ではなかったのですが、制作チームがイメージをどんどん膨らませて、面白くするぞ!と作っていってくれました。
先ほど話に出た『「わ!」が「ね!」に変えられてしまう』というストーリー(※3)や、番組構成の台本が制作チームに刺激を与えたのではないかと思っています。
※3:今回の謎解き番組のストーリー
謎の怪人によって秋田県内の様々な場所にある「わ!」が「ね!」に変えられえてしまい、謎を解くことで「わ!」を取り戻すという内容でした。
インタビュワー:
そのように言っていただけて嬉しいです。
スタジオの「わ!」のオブジェや「わ!」を取り戻していくストーリーの過程などで、たくさんの「わ!」に触れることになるので、70周年のキャッチコピーを視聴者の方の記憶に残りやすい形で表現できたのではないかと思いました。
▲「わ!」のオブジェと番組のセット
インタビュワー:
番組収録当日の様子はいかがでしたか?
三瓶さん:
今回の番組では、NON STYLEの井上裕介さん、スギちゃん、乃木坂46の元メンバーの鈴木絢音さんにご出演いただきました。
それぞれタイトなスケジュールで、リハーサルの時間もほとんど取れない中でのスタジオ収録だったのですが、すぐに番組のコンセプトやストーリーを理解していただけましたし、楽しんでいただけたのではないかと思います。
インタビュワー:
無事に収録をおこなえたようで良かったです。
私は後日編集後の番組を拝見したのですが、謎解き好きを公表している井上さんの謎解き力はさすがだなと思いましたし、鈴木絢音さんは視聴者の皆さんと同じ目線で謎解きをしてくださっていて、お二人のバランスがとても良く、視聴者のように楽しく見させていただいておりました。
三瓶さん:
今回が初めての謎解きだった鈴木さんを井上さんが引っ張っていく感じや、鈴木さんの天然な雰囲気が芸人さんとも相性が良かったですよね。
インタビュワー:
そして、スギちゃんと井上さんの掛け合いも本当に楽しく、雰囲気作りと面白くするセンスが素晴らしいなと思っておりました。
三瓶さん:
芸人さんってすごいですよね。放送自体は約1時間の番組だったのですが、実は収録は2時間弱していたんですよ。
とても盛り上がっていて、面白い掛け合いがたくさんあったのですが、放送時間の関係で厳選に厳選を重ねました。
制作中のことや放送した所感を色々とお話をしてきましたが、結果としては当初の希望がすべて形になり、大変良い試みだったのではないかと感じています。
▲スタジオでMCを務めたABSアナウンサーのお二人
■「家族みんなで夢中になった」「子どもたちと楽しめた」など、視聴者からの感想も好評
インタビュワー:
では最後に、視聴者の方からの反応や記憶に残っている感想などを教えてください。
三瓶さん:
番組終了後のプレゼントに応募していただいた方からの感想として、
「謎解きが大好きなので、夫と謎解き競争しながら楽しく参加しました。またこういう企画を待っています!」
「家族みんなでテレビに夢中になって観ることができて楽しかったです!」
「難しかったけれど、子どもたちと一緒に楽しめました。」
「ふとテレビを見ていたら始まったので、家族で楽しく謎解きしました!」
「謎解きがすごく面白くて家族で楽しめました!」
「初めて観る番組に家族で挑戦しました。久々に家族の一体感を感じました。」
など、こちらの企画意図通り「家族で観た、楽しかった」という感想が多く、大変嬉しくなりました。
インタビュワー:
視聴者の方の楽しそうな感想をお聞きして私も嬉しくなりました。
また、何らかの形でテレビと謎解きを掛け合わせた企画でご一緒できましたら幸いです。
【謎解きプラスからのコメント】
インタビューをお読みいただき、ありがとうございました。
最後に謎解きプラスから、今回の企画のポイントを解説させていただきます。
<その1:謎もシナリオも小道具も「わ!」>
開局70周年のキャッチコピーである「わ!」の持つ意味を伝えるため、笑顔の「わ!」、日本の「和」の文化、驚きの「わ!」などをモチーフにした謎を制作しました。
そして、謎やシナリオ、スタジオオブジェや小道具など、様々な方向から「わ!」という言葉に触れた番組の終盤で、「わ!」のもつ意味を伝えるという構成にし、視聴者の方にスムーズに理解していただけるようにしました。
<その2:ファミリーで楽しめる内容に>
秋田県に住むファミリーが楽しめるよう、ヒントがあればお子様でも解ける難易度の謎にしたほか、秋田を存分に感じられる内容にしました。
具体的には、謎に登場するイラストや答えで、なまはげ・曲げわっぱ・バーチャルアナウンサーの「あきたみらい」など、秋田県やABS秋田放送様にゆかりあるものを取り入れました。また「横手市増田まんが美術館」「秋田犬の里」「秋田市民市場」など、秋田県の名所と中継を繋ぎ、名産品や特徴を紹介しながら謎を出題していきました。
<その3:アプリがあるとより没入できる仕様に>
ABS秋田放送が提供しているコミュニケーションアプリ「ABSあきたアプリ」内に、謎解き番組専用のページを作成しました。
番組の進行に合わせて画面の切り替えや謎の追加があり、解答を入力すると正解・不正解がわかり、正解の場合はプレゼント応募のキーワードを入手できる仕組みとなっていました。アプリをダウンロードすることで、一丸となってキーワードを集めていく楽しさを提供しました。
なお、シンキングタイム中に謎の問題を常にTV画面に掲示しておくことで、アプリをダウンロードできない方でも十分に楽しめる仕様にしました。
▲実際の放送の様子
<まとめ>
謎解きゲームは「知ってほしいこと」「理解を深めてほしいこと」があれば、それをシナリオや謎に盛り込み、謎解きを通して参加者の思考を誘導できる汎用性の高いコンテンツです。
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